マリアナスオープン優勝の髙本奈月「気持ちを切らさずに戦い抜けた」
マリアナスオープン優勝の髙本奈月「気持ちを切らさずに戦い抜けた」
マリアナスオープン2025

先週末の10/18(土)にグアムで開催された「マリアナスオープン2025」で女子マスター30黒帯オープンクラスで優勝を飾った髙本奈月(TATORU)。
会場を包む熱気、異国の舞台での緊張、そして無差別級での死闘――。
賞金付き大会ならではのモチベーションと、粘り強さで掴んだ勝利の裏側を語ってもらった。

── 優勝おめでとうございます。今大会の全体的な印象を教えてください。
髙本:ありがとうございます。会場はとても盛り上がっていて、昼頃には観客でパンパンでした。柔術の大会で賞金が出ることはほとんどないので、すごくモチベーションが上がりましたね。遠征費やパーティーが無料で、空港送迎や練習場所まで用意してくれて、本当に手厚いサポートに感謝しています。
── 無差別の1回戦は、サトシの姉・クリスチアーニ・ソウザとの対戦でした。
髙本:体重差も経験差も大きくて、正直かなりビビってました(笑)。でも、自分の得意な形を作ることができたらある程度コントロールできて、延長では「気持ち」で勝てたと思います。最後まで集中を切らさず粘り強く戦えたのが良かったですね。
── 決勝では一本勝ちで優勝。手応えはありましたか?
髙本:はい。得意な形からスイープして、そのまま一本につなげる理想的な展開でした。普段は左手でチョークを取るんですが、今回は流れの中で右手で決まりました。自然に動けた感じでしたね。

オープンクラス1回戦はソウザファミリーの紅一点、クリスチアーニとの対戦でサドンデスでスイープして勝利。

決勝戦はフィリピンから参戦のアレッサンドラ・リーに送り襟絞めで一本勝ちして優勝を果たす。
── 今回はアダルトではなくマスターカテゴリーでの出場でした。理由は?
髙本:マスター1までは賞金が出ると聞いて、それならそっちで出ようと思いました(笑)。アダルトの無差別は怪我のリスクも大きいので、現実的な判断です。
── 日本の大会と比べて、グアムの試合はいかがでしたか?
髙本:いい意味で“ざっくり”してて、変に緊張しなかったです。会場の雰囲気も海外らしくて、お祭り騒ぎみたいな明るいノリ。とにかく楽しかったです。
── 印象に残っている試合を挙げるとすれば?
髙本:やっぱり無差別の1回戦です。正直めちゃくちゃキツかったですが、心折れずに最後まで戦い抜けたことが一番の収穫です。翌日は体バキバキでした(笑)。
── グアムでのオフの思い出も教えてください。
髙本:海が本当に綺麗でした。泳げないので足しか浸けてないんですが(笑)、透き通った水に癒されましたね。あと、海鮮料理のお店で食べたエビが絶品でした。
── 賞金の使い道は?
髙本:とりあえず貯金します。来年の遠征費や活動資金に充てたいと思います。

