【メディアディレクターコラム】第27回「柔術の基本テク・ハーフガードとは?」
【メディアディレクターコラム】第27回「柔術の基本テク・ハーフガードとは?」
メディアディレクターコラム

今週火曜日の2/1、20:00~21:30、東京・蒲田の一心柔術にて出張クラスを行います。
現在、クレバー・ルシアーノのコラルベルト・プロモーションセレモニーのためLA出張中の後藤くんの代理として担当します。

クレバー・ルシアーノのコラルベルトプロモーションセレモニーは無事に終了したそうです
今回は、自分が得意とするハーフガードのテクニックを指導予定です。
ハーフガードはその名の通り、クローズドガードとオープンガードの中間に位置するガードであり、柔術における基本技術の一つです。
ギ・ノーギの両方で使用でき、ディフェンス時にはクローズドガードへ戻すことも容易です。
アタック面では、ハーフガードから狙えるスイープやバックテイク、サブミッションの選択肢が豊富で、さらに他のポジションへ移行することも可能な万能なテクニックです。
歴代ムンジアル王者の中でも、1990年代には“ゴルド”ホベルト・コヘイア、2000年代には“セルシーニョ”セルソ・ヴィニシウス、2010年代にはBJJファナティックス創始者のベルナルド・ファリアやルーカス・レイチらがハーフガードの名手として知られています。
各年代ごとに名手と呼ばれる使い手たちが存在し、さまざまなテクニックが考案され、それらは現在でも通用するクラシックテクニックとして認知されています。
往年の名選手と呼ばれるベテラン選手の多くが「最も信頼するガード」としてハーフガードを用いていることは、その完成度の高さを証明しています。
ハーフガードが優れている理由を一言で表すなら、「守りながら攻められる、攻守のバランスが取れたガード」であるという点です。
ハーフガード最大の強みは、相手の片脚を常にコントロールできるため動きを制限でき、なおかつ相手のパスの方向が(ほぼ)一方向に限定されることで、動きを予測しやすい点にあります。
また、ハーフガードのバリエーションの一つであるニーシールドハーフは、自分の膝と肘で相手をコントロールし、膝=シールド、肘=フレームとして距離を保つことができるため、体重差や筋力差の影響を受けにくいガードとも言えるでしょう。
さらに、片足と襟や袖をコントロールすることで、ボトムポジションから相手の重心を崩しやすく、相手のアタックを未然に防ぎつつ、自分のアタックに有利なスペースを確保することが可能です。
このほかにも多くの利点がありますが、軽量級が重量級に対抗する場合や、非力な女性、体力が衰えたマスター世代がアダルト世代に対抗する場面において、非常に有効なガードであると考えます。
ハーフガードは“ガード”でありながら決してディフェンシブなポジションではなく、アタックのバリエーションが豊富で、スイープ・バックテイク・サブミッションへの導線が非常に短いことも特徴です。
ハーフガードから数ステップで完成するシンプルなテクニックも多く、そこから一気にタップを奪えるサブミッションまで狙えるため、非常にアグレッシブなガードでもあります。
また、ハーフガードでパスされそうになった場合にクローズドガードへ移行することも比較的容易で、攻守一体のバランスの取れたポジションである点も大きな利点です。
この出張クラスでは、そんなハーフガードの基本テクニックのいくつかを指導したいと思います。
出張クラスは東京・蒲田の一心柔術で、今週火曜日の2/1、20:00~21:30です。
参加費は一心柔術メンバーは無料、一般参加は3,000円です。
予約不要、当日参加OKです。
ぜひご参加ください。

※トップ画像は90年代にハーフガードをコンペティション用に改良・発展させた始祖の一人、“ゴルド”ことホベルト・コヘイア。2015年、リオデジャネイロのゴルド柔術にて撮影。
