「これが最後の試合」ラクラン・ジャイルズがマルセロ・ガルシアから足関節で一本勝ち
「これが最後の試合」ラクラン・ジャイルズがマルセロ・ガルシアから足関節で一本勝ち
ONE Fight Night 38

12月6日(土)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムでは「ONE Fight Night 38」が開催された。
柔術愛好家たちの注目カードは、“ベイビーシャーク”ジオゴ・ヘイス vs 米倉大貴(フライ級サブミッショングラップリング世界王座決定戦)、そして、マルセロ・ガルシア vs ラクラン・ジャイルズ(ライト級サブミッショングラップリング戦)の2大グラップリングマッチだろう。
今年1月、13年ぶりの試合復帰で今成正和を一本で下した「神童」マルセロ(43歳)と、オースラリアの名門「Absolute MMA」のヘッドコーチであり、クレイグ・ジョーンズやリーヴァイ・ジョーンズレアリーを育てたラクラン(39歳)。
レジェンド同士の極上グラップリング戦は、ラクランが右足を差し出すようにしてから引き込むと、すぐさまマルセロの右足を肩に担いでいく。ラクランは、その足にKガードの要領で逆の足を絡めていったが、マルセロは足を抜いてディフェンスした。

今度は、トップから攻めるマルセロの右腕に対し、ラクランはアームサドルを作る。この腕を引き抜いたマルセロはサイドに出ようとするが、ラクランも巧みにガードへ戻していく。
残り4分。シットガードからデラヒーバガードを作るラクランは、そのままアンダーフックでマルセロの足を取りに行く。
しかし、ここも早めに対処するマルセロ。ラクランは再び、マルセロの右腕にアームサドルを仕掛けると、続いて前に出てきたマルセロの前足をすくっていった。

ここで再びマルセロの右足を肩や首で固定したラクランは、外に回りながら膝十字のようにマルセロの足を伸ばして一本勝ちを奪った。
試合タイムは、7分3秒。場内ではニーバーとアナウンスされたが、ラクラン自身は「マイキーロックに似ているが、ラッキーロックだ」などと笑顔で語りつつ、「これが最後の試合」だと引退を発表した。

