「ハファエラ・アユミのJiu Jitsu 4 life!!」第1回「ハファエラ・アユミとは?」
「ハファエラ・アユミのJiu Jitsu 4 life!!」第1回「ハファエラ・アユミとは?」
女子柔術家・月イチコラム

みなさん、はじめまして!
このたび「Jiu Jitsu NERD」で女子柔術家・月イチコラムを書かせていただくことになりました、INFIGHT JAPAN所属の ハファエラ・アユミです。
この春に高校へ入学し、普段は高校1年生として学校に通っています。授業を受けて友達と過ごす時間はごく普通の高校生らしい毎日ですが、放課後になると一気にスイッチが切れ替わり、道着に袖を通してブラジリアン柔術に没頭しています。勉強と柔術の両立は簡単ではありませんが、柔術があるからこそ学校生活も頑張れている気がします。

父はインファイトジャパン代表のヘナート・シウバで、自分は3歳の頃からと物心が着いた時から自然と柔術に触れてきました。
でも小さい頃の私はかなりのインドア派。おとなしくて、外で遊ぶよりも絵を描いたり、アニメを見る方が好きな子どもでした。それが故に練習が嫌で、よくトイレに身を隠して時間をやり過ごそうとしたこともありました(笑)。
そのたびにお父さんに見つかっては、畳に連れ戻されていました。笑笑
練習が終わると帰りの車で涙ながらに「柔術やめたい」と訴えてました。それに対してお父さんは「じゃあディズニーにはもう連れていかないから」と言って軽くあしらわれました。子どもにとってその冗談はすごく酷ですお父さん笑笑。
いま振り返ると愛情のある指導だったなと思います。

私を昔から知っている人はまさかあの柔術嫌いの私が…?と思っていることでしょう(笑)そんな私が本気で柔術にのめり込み始めたのは、ちょうどコロナが明けてからでした。自粛中は道場もストップしていて、久しぶりに道着を着たときの、ひんやりした布の感触は今でも鮮明に覚えています。
その瞬間「ああ、私はやっぱり柔術が好きなんだ」と心から思いました。そして、久しぶりに出場したJBJJF全日本キッズ。ワンマッチでしたが勝つことができ、その勝利が大きな転機となりました。「私も柔術で生きていきたい」という気持ちを、そこで初めてしっかりと自分の中で言葉にできた気がします。
そこからは練習への姿勢も変わりました。技を一つ一つ覚えるのが楽しくて。試合に出ることも怖さより楽しさが勝つようになってきました。勝っても負けても学びがあるし、柔術を繋ぎにいろんな人と知り合えました!
2025年の主な戦績は、IBJJFヨーロピアン・優勝、パンアメリカン・優勝、ムンジアル・3位、IBJJFアジア・Wゴールド、そしてJIU JITSU CON 階級優勝&無差別準優勝。
この一年でたくさんの舞台を経験できましたが、どの試合も私にとって大切な一歩です。ヨーロピアンやパンアメリカンでは自信を得ることができたし、ムンジアルの3位は悔しさと同時に「もっと上に行きたい」という強い気持ちを残しました。
IBJJFアジアではWゴールドを獲得し、練習の積み重ねが形になる嬉しさを実感しました。JIU JITSU CON では無差別で準優勝に終わりましたが、階級では優勝できて大きな収穫がありました。

また、ASJJFの大会にも積極的に出場しています。IBJJFの舞台ほど大きな大会ではないかもしれませんが、一つ一つの試合が貴重な経験です。勝ち負けに関係なく試合に挑戦し続けることで、場慣れし、メンタルもテクニックも確実に強くなれていると感じています。
これからの目標はもちろん、もう一度ムンジアルの表彰台に立ち、今度は真ん中に立つこと。そのために日々の練習を大切にして、一つ一つの試合に全力で挑みたいです。このコラムでは、そんな柔術ライフや試合での経験、道場での出来事などを毎月お伝えしていけたらと思っています。
これからよろしくお願いします!
