Jiu Jitsu Next Generation 第7回 強豪女子キッズの筆頭=ジュリア・イワムラ(BJJ CORE JAPAN)
Jiu Jitsu Next Generation 第7回 強豪女子キッズの筆頭=ジュリア・イワムラ(BJJ CORE JAPAN)
ゆでたまご嶋田 presents Jiu Jitsu Next Generation~超人のタマゴたち

「キン肉マン」作者 ゆでたまご嶋田隆司先生がサポーターとなり、将来有望なキッズ柔術家の可能性を紹介するインタビュー企画「Jiu Jitsu Next Generation ~ 超人のタマゴたち」。
第7回に登場するキッズは、BJJ CORE JAPANのジュリア・イワムラだ。
いま女子キッズの間でも柔術が流行っており、多数の強豪女子キッズが活躍しているのは周知の通り。今回紹介するジュリアは、そういった女子キッズの中でも突出した存在で、国内外で数々の戦績を残している。
特筆すべきは先月にブラジル・サンパウロで開催されたCBJJの「ブラジレイロ・クリアンサ」で準優勝していることだろう。
ブラジリアン柔術の本場・ブラジルで開催されたブラジル最大のキッズ大会で、日本から出場してメダルを獲得するのは快挙と言える。
そして、国内でも連勝街道まっしぐらで、最近は地元の中部エリアだけでなく首都圏にも遠征して大会に出ており、金メダルのコレクションを増やしている。そんなジュリアのインタビューは以下の通りだ。

プロフィール
ジュリア・イワムラ(BJJ CORE JAPAN)
2013年7月31日生(11歳)
主な戦績
・2025年 JBJJF 全日本キッズ女子ジュニア3灰帯ミドル級優勝
・2025年 IBJJF ヨーロピアンキッズ女子ジュニア3灰帯ライト級準優勝
・2025年 IBJJF ブラジレイロキッズ女子ジュニア3灰帯ライト級準優勝
インタビュー
――何歳からブラジリアン柔術を始めましたか?
「10歳。2023年5月です」
――ブラジリアン柔術を始めたきっかけは何ですか?
「Daniel 220がたくさんのメダルを持っている動画を見て、お父さんに「私もメダルを取りたい」とお願いして、それで柔術を始めることになりました」
――柔術のどんなところが好きですか?
「私は、試合に出ること、友達を作ること、規律を学ぶことが好きです。それに柔術は気持ちを落ち着けてくれます」
――普段は、どのようなスケジュールで、どんな練習をしていますか?
「普段は、月曜・水曜・金曜の午後7時から8時まで。そして時々、土曜日も練習します」
――得意技を教えてください。
「自分が得意なことを言うのは難しいです(笑)。だって毎日学んで、少しずつ成長しようとしているから」
――これまで一番印象に残っている試合と、その時の感想を教えてください。
「一番の思い出は、間違いなくブラジリアンキッズ選手権の決勝戦です。難しいタイトルでも、信じて夢を持てば叶うんだって実感しました。夢を信じて、それに向かって戦わなきゃいけないです」
――ブラジリアン柔術をやっていて「一番うれしかったこと」はなんですか?
「間違いなく、新しい友達に出会えたことが最高でした」
――試合中は、どのようなことを考えながら戦っていますか?
「全力を出さなければ、技も自然には決まりません。私は、試合の時はできるだけ集中して、先生たちの声をしっかり聞くようにしています」
――負けた時は、どんなふうに気持ちを切りかえますか?
「最初は、負けてすごく悲しかったです。どんなアスリートも負けることはあると思います。でも、勝ち負けだけで自分の未来が決まるわけではないことも知っています。
私たちはつい試合のことばかり考えてしまいますが、本当の戦いは“成長すること”なんだと思います。それに、自分の好きなことをしているのだから、幸せな気持ちでいなきゃいけないとも思います」
――目標とする柔術の先生や選手はいますか?
「私は、ミカ・ガウヴァン選手、レアンドロ・ロ選手、マイッサ・バストス選手、ハファエル・メンデス選手、ジョアオ・ミヤオ選手、メルキ・ガウヴァン先生が大好きです」
――今後ブラジリアン柔術での夢や目標を教えてください。
「私の夢は、いつか世界チャンピオンになることです。でも、小さい子どもたちのこともすごく好きなので、いつか立派な柔術の先生になることも夢のひとつです」
――柔術とは別に、将来の夢や目標があれば、教えてくれますか?
「アスリートなら誰でも、海外で試合をしたり、大会に出たりしたいと思っていると思います。でも今は、自分の成長に集中していて、もしかしたら11月にアブダビで行われる世界大会に出場するかもしれません」
ご両親への質問
――お子さんが柔術を好きなことについてどう思いますか?
「どんなスポーツでもそうですが、柔術を通して身につく「規律」がとても良いと思っています。自分自身への尊重はもちろん、他の人への敬意、自信、そして日々の規則正しさなどが自然と身についていくので、将来きっと立派な人になってくれると信じています」
――子どもがスポーツをするうえで、親ができることはなんでしょうか?
「私たち親は、子どもを信じて、しっかり応援してあげることが大切だと思います。スポーツを通じて、子どもたちは人として成長し、他人を尊重し、規律ある人間になります。私たちは、いつでも子どもの一番のファンでいなければいけません」

