平田孝士朗&エリック・メネギンが優勝、RIZINファイター・新居卓&武田光司も奮闘
平田孝士朗&エリック・メネギンが優勝、RIZINファイター・新居卓&武田光司も奮闘
SJJJF全日本選手権
9月15日~16日の2日間に渡り、代々木第二体育館で開催されたSJJJF主催の全日本選手権。
すでに20年以上の歴史があるJBJJFに比べて後発連盟としてスタートしたSJJJFだが、今大会で早くも7度目の全日本開催となり、定着したといえるだろう。
それを証明するかのように、アダルトとマスターを同時開催したSJJJF全日本は2日間で参加者1000人を超えており、大会が行われた代々木第二体育館はプロ大会でも使用される由緒ある会場で、現状ではSJJJFのみが使用している。
SJJJF主催大会で最大規模の全日本選手権は黒帯トップ選手からRIZINで活躍中のプロMMAファイター、女子の強豪選手まで幅広い顔ぶれが揃い、華やかに開催された。
RIZINで名が知られている新居卓と武田光司は今大会を主催したSJJJFの会長を務める村田良蔵の門下生で、その縁があっての出場だったようだ。
アダルト黒帯は2階級が行われ、ライトで優勝した平田孝士朗はIBJJFアジアでまさかの初戦敗退、しかも一本負けからの再起戦だったが、この試合では腕十字で一本勝ちし復活を果たした。
また7月に開催された無観客&配信大会「KIT9」の賞金トーナメントで優勝したエリック・メネギンはフェザー決勝戦で八巻祐との激戦を繰り広げて勝利し、相変わらずの勝負強さを見せていた。
そしてMMAで活躍中のトッププロである新居卓はアダルト紫帯で階級別を優勝&無差別では3位入賞となり、柔術デビュー戦だった武田光司はアダルト青帯で階級で準優勝&無差別3位で優勝ならず。
だが現役のMMAファイターがこうやって柔術トーナメントに挑み、自らの寝技技術の研鑽を積んでいるのは戦績以上に価値があることだろう。
アダルト黒帯ライト決勝戦
平田孝士朗 / CARPE DIEM JIYUGAOKA
vs
田坂和也 / パラエストラ広島
IBJJFアジアでの初戦敗退のショックから再起した平田は腕十字で一本勝ち。終始余裕の試合運びで圧倒していた。
アダルト黒帯フェザー決勝戦
エリック・メネギン / IGLOO
vs
八巻祐 / X-TREME EBINA
トップからの攻めに定評がある八巻のアタックを凌ぎつつ、2-2/-1 -0のペナルティ1差の接戦を制して優勝を果たす。
アダルト茶帯ライトフェザー決勝戦
井田黎 / Impacto BJJ
vs
八重樫大輔 / Holoimua
アダルト茶帯はこの1階級のみ、しかもワンマッチ決勝戦だった。試合は絞めを極めた井田が一本勝ちで優勝している。
アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
澁谷大輔 / CARPE DIEM JIYUGAOKA
vs
今井太陽 / The Black Belt Japan
1回戦&決勝戦とも一本勝ちで優勝した澁谷。1回戦は絞め、決勝戦は腕十字で極めており、極めが冴え渡っていた。
アダルト紫帯ライト決勝戦
新居卓 / Yawara
vs
成清剛広 / 野武士
RIZINで活躍中の新居は久しぶりのギの試合だったが決勝戦で得意技のキムラを極めて快勝。だが無差別では準決勝のサドンデスで敗れて3位だった。
アダルト紫帯ミディアムヘビー決勝戦
谷口実 / ストライプルオハナ
vs
長澤広太郎 / 高本道場
所属をストライプルオハナに移籍し、心機一転の谷口は4-0でこのワンマッチ決勝戦を制して金メダル獲得。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
永尾澪 / CARPE DIEM SENDAI
vs
田村勇磨 / ALMA FIGHT GYM LIFE
フェザー優勝の永尾とミドル優勝の田村の間で争われたオープンクラス決勝戦はサドンデスでスイープした永尾が優勝でWゴールド。
女子アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
高本千代 / 高本道場
vs
後藤飛名 / 格闘技ジム FCYS
ワンマッチ決勝戦だったこの対戦は互いにスイープし合う展開となり、4-2で高本が制して優勝を果たす。
女子アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
吉永愛 / パラエストラ岐阜
vs
高本千代 / 高本道場
フェザーで一人優勝の吉永がオープンクラスにのみ試合出場し、ライトフェザー優勝の高本から4-2で勝利してWゴールド獲得となった。
アダルト青帯に出場したRIZINファイター・武田光司(Yawara)はミドル準優勝&無差別3位で優勝ならず。この悔しさを糧に今後も柔術参戦を期待したい。