女子黒帯は絶対王者の強さと新女王の誕生に沸く
女子黒帯は絶対王者の強さと新女王の誕生に沸く
ムンジアル2024
波乱続きだったムンジアルの男子に比べ、比較的順当な結果となっていた女子の黒帯カテゴリー。
現在の黒帯女子のトップ中のトップであるペッサーニャがまたも階級&無差別でWゴールドを獲得して長期政権を樹立したが、ムンジアル優勝3回のルイザ・モンテイロは今大会を優勝するも、試合後、マットに帯を置き引退を示唆。
そしてルースター級の絶対王者的な存在のマイサ・バストスも盤石の強さで制し、またムンジアルで過去4回優勝のアンドレッサ・シントラも今大会を優勝して5連覇の偉業を果たした。
だが、昨年度の王者だったビアンカ・バジリオ、フィオン・デービース、ジェサ・カーンらが不出場となった今大会、その階級に新王者が誕生した。
その中でライトフェザーで優勝したタミレス・アキノとフェザーで優勝したナタリー・ヒベイロ、そしてヘビーで優勝したタミリス・シウバは、みなムンジアル初優勝の新顔のチャンピオン。
タミレスはルースター準優勝のジェニファー・アキノの双子の姉で、ムンジアルの決勝戦に勝ち上がったのは今大会が初めて。
決勝戦の相手は同じGFチームのアマンダ・モンテイロで、アマンダは過去にムンジアル王者になった経験がある強豪。
このチームメイト対決をレフリー判定で制したタミレスがムンジアル初制覇を達成した。
ナタリーもムンジアル決勝戦は初進出で、アナ・ロドリゲスを相手に僅差の試合をレフリー判定で勝利してムンジアル初優勝を決めた。
またナタリーのボーイフレンドであるルーカス・レイチは男子でミドルを制したジャクソン・ナガイをコーチしており、男女でムンジアル王者を輩出というチャンピオンメーカーぶりを見せている。
そしてタミリス・シウバは準決勝で昨年度の王者であったメリッサ・ストリッカーにアドバンテージ差で勝利し、その勢いで決勝戦も制しての初戴冠だった。
過去の王者と新王者誕生に沸いた今年のムンジアルの女子黒帯カテゴリーだが、日本からののエントリーはフェルナンダ・クリスト1人のみだった。
だが今月末に日本で開催されるIBJJFアジアの女子アダルト黒帯カテゴリーの優勝者らがこぞって来年のムンジアル参戦が見込まれているので、その選手たちの活躍を期待していきたい。
女子ルースター決勝戦
マイサ・バストス / AOJ
vs
ジェニファー・アキノ / ATOS
昨年の再戦となったルースター決勝戦だが今年もマイサの牙城は崩せずに10-0でマイサが大差の判定勝ち。
女子ライトフェザー決勝戦
タミレス・アキノ / GFチーム
vs
アマンダ・モンテイロ / GFチーム
GFチームのチームメイト対決をレフェリー判定2-1で僅差で制したタミレスが歓喜のムンジアル初優勝。破れたアマンダは憮然とした表情だった。
女子黒帯フェザー決勝戦
ナタリー・ヒベイロ / チェックマット
vs
アナ・ロドリゲス / DREAM ART
躍進著しいDREAM ARTの女女将・アナは2021&2022の王者。このアナに対し臆することなく果敢に攻めていったナタリーがレフェリー判定で勝利の金星で初優勝。
女子黒帯ライト決勝戦
ルイザ・モンテイロ / ATOS
vs
ブリアンナ・セテマリー / BTT
カナダ人のブリアンナがムンジアル決勝戦初進出もルイザのトーホールドにより一本負け。勝利したルイザはをマットに置き引退を匂わせ、過去の恋人レアンドロ・ロのTシャツを高く掲げた。
女子黒帯ミドル決勝戦
アンドレッサ・シントラ / グレイシーバッハ
vs
ラリッサ・マルチンス / DREAM ART
名門・グレイシーバッハで唯一のムンジアル黒帯王者のアンドレッサが2019年から続くムンジアル連勝記録を更新、絞めを極めて5度目の優勝を果たす、
女子黒帯ミディアムヘビー決勝戦
タマラ・フェレイラ / フラトレスBJJ
vs
マリア・ヴィセンチーニ / AOJ
準決勝で昨年王者のエイミー・カンポに勝利したタマラがバルボーザ~DREAM ART~AOJと移籍を繰り返すマカに0-0/4-0で勝利して優勝を決めた。
女子黒帯ヘビー決勝戦
タミリス・シウバ / DREAM ART
vs
アマンダ・マグダ / フラトレスBJJ
78年生まれ・46歳のマグダがアダルトのみのムンジアルで決勝戦進出は快挙といえる。だが快進撃もここまでで決勝戦はタミリスに2-0で敗れた。
女子黒帯スーパーヘビー決勝戦
ガブリエリ・ペッサーニャ / INFIGHT
vs
ヤラ・ソアレス / フラトレスBJJ
過去20戦以上もしているヤラとの対戦は圧倒的にペッサーニャが勝利しているが3敗を喫している。この試合ではフットロックで瞬殺した。
女子黒帯オープンクラス決勝戦
ガブリエリ・ペッサーニャ / INFIGHT
vs
ヤラ・ソアレス / フラトレスBJJ
ヤラは階級別の試合で怪我していたようで足首をがっちりテーピングしてマットに上がるも、ペッサーニャはその足首を狙ってまたもフットロックで一本勝ち。情け容赦なし!