前澤智コラム「前"さわ"智です」第10回『38歳、格闘技人生残りわずか』
前澤智コラム「前"さわ"智です」第10回『38歳、格闘技人生残りわずか』
女子柔術家・月イチコラム

今更ですが、コラムの読者の皆さんあけましておめでとうございます。
2025年は試合にあまり出ず、仕事(指導)ばかりしていました。
普段はリバーサルジム東京スタンドアウトの、下北沢店と麹町店で指導しております。
週に一回、パラエストラ拝島、ファイテスジムmsc、月に一回ストライプルジム自由が丘にて指導を受け持っています。
その合間でパーソナルトレーニングも担当しております。
女性で柔術習いたい方、男性で極めを強くしたい方、健康の為、それはもうさまざまな方がレッスンを受けてくださいました。
並行してMMAの指導も。
MMAは特にやることが多いし、寝技一つとっても出題範囲が広いです。指導者として、自分のやり方を相手にも同じチャンネルで見てもらうにはたくさんの言葉、感覚で伝える必要があります。
ただ、指導するにあたって説得力が無いとそもそも教えて欲しいって思ってもらえません。
最近の自分は戦績がパッとせず、会員さんや教え子に示しがつかないなと思ってました。
ギリギリ去年、ADCC東京オープンに、そして新年1発目、修斗のCOLORSに出場しました。
一昨年はドローや負け、2位止まり。
相手のリアクションなんか関係ない、自分がやりたい技をやりたい時にやる!っていうスタイルでした。
ただ、大事なところで転んでしまったりポジションを手放してしまったり、形に入れば強いけど、そもそも形に持っていく組手が雑。
なぜだろう?
原因の洗い出しとしては組手を扱う自分のフィジカルが弱い、ボトムが苦手すぎて不安がある、勝ち急ぎすぎて最初に飛ばしすぎてガス欠。あとルール勉強不足。
より強い女性選手に勝つのに手っ取り早いのは筋力やその出力をあげることだと考えました。
MMAの場合、女性の試合は昔からパターンが変わらない(殴り合って、テイクダウンして、押さえ込みからの一本決着)なぜか?A.KOできる力が無いから。女子MMA選手はグラップリングや柔術を軽視してはいけません。必ず練習すべきだと思います。
女性が女性と練習した方がいいと言われるのはなぜか?「男性が力で潰してきた」という事実が思考を停止させるA.男性と同等の力が無いから(体重の問題もあるが)パニックでも自衛できるか練習ができると前向きに捉えてもいい気がします
体力、筋力、持久力、瞬発力という土台の上に、扱える技が増えていくならば、最低限の体づくりはとても大切だと思います。
今回体重は落としつつも、ベンチやデッドリフトで上げられる重量は徐々に上がってきており、特に足裏と太ももの感覚がグラップリングの試合運びを助けてくれた実感があります。
自分の体で技が正しく表現できる、できないができる!になっていく感覚。練習でどんどん扱える技術が蓄積されると嬉しい。格闘技歴25年経ってもまだ楽しいって思える格闘技の奥深さ。
ADCC ALL JAPANもCOLORSも、無事に勝ててホッとしています。日々のトレーニングが舞台で発揮できて、結果にもつながったのはプロとしての仕事が全うできたかなと。6月にオーストラリアで行われるADCCにもエントリーし、今年は闘う一年だと心に決め、2026年いいスタートがきれました。
渡航費や練習時間を確保・捻出したいので、ぜひ、このコラムを読んでくださった方でパーソナルで課金してもいい。応援してもいい。そう思った方は連絡ください。
38歳、格闘技人生残りわずか。頑張ります。

昨年末に開催された「ADCC ALL JAPAN」で優勝できました。

バナーにも出てました。

修斗の「COLORS」にグラップリングマッチで出場しました。

「COLORS」でのグラップリングは久しぶりです。

無事に一本勝ちできて良かったです。
前澤智(まえさわ・とも)
リバーサルジム東京スタンドアウト所属
