16歳、唯一の日本人として挑んだSEA GAMES――鈴木美結が団体戦2連勝「勝つことだけを考えて戦った」
16歳、唯一の日本人として挑んだSEA GAMES――鈴木美結が団体戦2連勝「勝つことだけを考えて戦った」
SEA GAMES 2025

16歳にして国際舞台に立ち、唯一の日本人選手としてSEA GAMESの団体戦に出場した鈴木美結。
最年少出場ながらシンガポール、ベトナムを相手に2連勝を挙げ、日本代表として確かな存在感を示した。
大会を終えたばかりの本人に、試合の手応え、課題、そして次戦となる日本でのASJJFアジアオープンへの意気込みを聞いた。

――SEA GAMES出場、そして2勝おめでとうございます。まず今の気持ちを聞かせてください。
鈴木:ありがとうございます。まず試合に勝てたことが素直に嬉しかったです。ただ、練習してきたことをあまり出し切れなかった部分もあったので、次の試合に向けてもっと練習して、いろいろなトーナメントで勝っていけたらいいなと思っています。
――今大会は唯一の日本人選手としての出場でした。その点についてはどう感じていましたか?
鈴木:日本人として、日本代表として戦えたらいいなという気持ちでした。
――今大会は16歳から出場可能な大会で、鈴木選手は最年少での参戦でした。実際に試合をしてみていかがでしたか。
鈴木:みんな力が強いなと感じました。その分、もっとテクニックが必要だなとも思いました。
――今大会はIBJJFやSJJIFなどの連盟主催の大会とは少しルールが違う印象もありましたが、その点はいかがでしたか。
鈴木:特に大きな違いは感じなかったです。いつも通りの気持ちで試合をしていました。
――今回は団体戦のみの出場で、個人戦は補欠でした。今後、個人戦への思いはありますか。
鈴木:はい。今回は団体戦だけでしたが、来年や再来年は補欠ではなく、個人戦として出場できるように頑張りたいです。
――これまではワールドユースやアンダーの大会にも出場していますよね。そこでの主な成績を教えてください。
鈴木:全部金メダルで優勝しています。ワールドゲームズでも優勝しています。
――今大会の団体戦では2連勝で、1回戦がシンガポール、決勝がベトナムとの対戦でした。国を背負って戦うことについて、意識していることはありますか?
鈴木:特に意識していることはなくて、とにかく勝つことだけを考えて試合しています。
――決勝のベトナム戦はとても拮抗した試合でした。振り返ってみてどうでしょうか。
鈴木:サブミッションを狙うことに集中しすぎてしまって、スイープなどのポイントをあまり取りにいけなかったなと思います。次は、スイープで点数を取ってから、サブミッションを狙えるようにしたいです。

初戦はシンガポールの代表選手との対戦で対格差がありながらも9-0で勝利。終始ポジショニングで圧倒し、確実にポイントを重ねていった。

次戦はベトナムとの対戦で、序盤に三角絞めを極めかけるも、それを凌がれてからは拮抗した試合となったが、アドバンテージ差で辛勝した。
――SEA GAMESの大会終了直後ですが、今大会の翌週には日本で開催されるASJJFアジアオープンへの出場も控えています。出場を決めた経緯は?
鈴木:日本でテストがあるので、そのついでに試合に出ようと思いました。
――その大会ではアダルト青帯ライトフェザーでの出場予定ですが、意識している選手はいますか?
鈴木:誰が出るとかチェックしていないので、特に選手などはわからないんですけど、とにかく頑張りたいです。
――では最後に、日本での試合に向けた意気込みをお願いします。
鈴木:いつも通り、練習してきたことをしっかり出せるように頑張ります。

タイのナショナルチームで唯一の日本人として団体戦で2勝を挙げてチーム優勝に大きく貢献した鈴木、SEA GAMESの金メダルを手土産に日本で開催のASJJFアジアオープンに挑む。

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ASJJF「ASIAN OPEN 2025」
日程:12/20-21
会場:代々木第二体育館
■大会詳細はコチラから!
