岡泉海が激闘制しパンパシフィック選手権優勝 「こっからがスタート」
岡泉海が激闘制しパンパシフィック選手権優勝 「こっからがスタート」
IBJJF Pan Pacific Championship

10月25日(土)~26日(日)、オーストラリアのメルボルン・スポーツセンターでは、IBJJF「パンパシフィック選手権2025」が開催された。
25日にはアダルト黒帯が行われ、そのライトフェザー級では岡泉海(ARTA MITA)vs 丹羽飛龍(アクシス横浜)による一騎打ちが日本でも注目を集めていた。
試合はWガードから丹羽がトップを選択。岡泉はシャローラッソーで丹羽のアタックを防ぎつつ、パンツグリップデラヒーバから後方に煽って尻もちを付かせると、シングルレッグに変化しながら上を取り切った。
今度は、丹羽がボトムから多彩な仕掛けで岡泉を崩しにかかるが、岡泉も素早い反応でトップをキープする。しかし、残り4分、丹羽がトップを取ってポイント2-2(A1-0)に。
1アドバンを追いかける岡泉は、残り30秒シングルレッグの体勢を作ると、スパイダーを作りながら内向きに回転。丹羽のバックが見えると凄まじい反応でその背中についていき、スイープとバックのアドバンを獲得し、激闘を制した。
試合後、プレッシャーの掛かる一戦に勝利した岡泉に話しを聞くことができた。

――優勝おめでとうございます。まずは、今の率直な気持ちを教えてください。
岡泉:ワンマッチだったんですけど、相手は丹羽選手。すごく強いし、色帯でも結果を残している選手だったので勝てて素直に嬉しいです。
――序盤は丹羽選手がトップを選択しました。どのような展開を考えていましたか?
岡泉:序盤は丹羽選手が上にくるかなと思っていたので、まずはしっかり強いガードを作って攻めていく。
スイープして、キープかパスかという感じだったんですけど、スイープされて、最後の最後でスイープとバックのアドバンを取ったという形でした。強かったですね。うまかった。
――最後は本能で動いたのでしょうか?
岡泉:行くしかない。行かないと勝てないから、ちょっと雑になってもいい、やられてもいいから強引にでも行くしかないと思って気持ちで乗り越えました。
――今回が海外の大会で初めてのメダル獲得なのですか?
岡泉:そうなんですよ。あまり海外でいい思い出がなかったんですけど、すごくいい試合で勝ててホッとしています。
――ARTAになってから初めての試合でもあったのですか?
岡泉:ARTAで初ですね。それでポイントをゲットできて、アジア2位とパンパシフィック優勝でムンジアルに行けると思いますので来年に繋がりましたね。
――そうですか。ムンジアルまでの予定はどのように考えていますか?
岡泉:1月にヨーロピアン。あとはパンかブラジレイロと2試合くらい黒帯で経験を積みたいですね。今、黒帯では6月で1年経ったくらいなので。
――まだそんなもんですか?
岡泉:去年12月の全日本が(黒帯で)初の試合だったので、いうて今回で3~4試合くらいで、まだ経験が足りないですね。
――ジムもARTAになり、仕事のほうはいかがですか?
岡泉:ジムでは大変なこともあるんですけど、練習もしっかりいい環境でできているので自信になりますね。
――では、最後に今後の意気込みをお願い致します。
岡泉:多分、今年はこれで試合は最後だと思うんですけど、いい形で締め括れてよかったのと、次ですよね。こっからがスタートだと思っているんで、ムンジアル、4大大会、高い壁ですけど一つ一つ乗り越えてトップレベルに食い込めればと思っているので頑張ります。
――ありがとうございました。
