「勝ち負けではなく、自分の柔術を見せる」ジエゴ・エンリケがフィリピン・プロ柔術のメインで一本勝ち
「勝ち負けではなく、自分の柔術を見せる」ジエゴ・エンリケがフィリピン・プロ柔術のメインで一本勝ち
ARTフィリピン.5

フィリピン・セブのティプシー・スーパークラブで開催された「ARTフィリピン.5」。
今大会のメインイベントに登場したジエゴ・エンリケ(ARTA MITA)が、圧巻の一本勝ちで会場を沸かせた。
昨年は試合直前に対戦相手の負傷で試合がドタキャンとなかったが、今大会で2年越しのプロマッチ出場を果たした。
試合はフィリピン人黒帯のベテランであるレオ・ガエランと対戦し、試合時間7分を経過したところで絞めを極めて、見事に一本勝ちで昨年の悔しさを晴らした。
ジエゴが語った試合に向けてのテーマは「“勝つ”ことよりも“自分の柔術を出し切る”こと」とのことで、8月のプロマッチ以来の試合出場でフィリピンの観客に自身の柔術を存分に示している。
そんなジエゴに試合直後の興奮も覚めやらぬ中、インタビューをお願いした。

──まずは試合の感想からお願いします。
ジエゴ:素直に嬉しいです。今日のテーマは“自分の柔術を見せる”こと。勝ち負けに関係なく、自分の動きを出し切ることを意識していました。ポイントもサブミッションも、自分の柔術を表現できたと思います。
──昨年は大会直前に対戦相手のケガにより試合が流れたため、2年越しでのセブ凱旋となりました。
ジエゴ:去年は1ヶ月で10キロ減量して、すごく気合いを入れていたのですが試合がなくて……。だから今年は“メインにふさわしい試合をしたい”という気持ちが強かったです。応援のメッセージやサポートが本当に力になりました。
──今大会は8月のプロマッチ以来の試合で、またもプロマッチ出場となりましたが。
ジエゴ:前の意試合が8月にあった日本のプロ柔術「ART」で、森戸新士さんとの試合でした。森戸さんは本当に強くて、いい経験になりました。その試合で得たものが今日に生きたと思います。日本で戦えたことが大きな糧になりましたね。
──またこの試合はARTAとしてリブランドしてから初めての試合になりました。
ジエゴ:ARTAになってから初めての試合だったので、緊張感とプレッシャーはありました。でも、日本で一番いい環境で練習している自信があるし、日本一強い選手たちと日々やっていることが自信になりました。生徒さんたちの前で勝てて本当に良かったです。
──この試合はフィリピンでの大会でしたが、国内の試合との違いはどうでしょうか。
ジエゴ:やっぱり日本より暑いですね(笑)。でも観客の盛り上がり方が海外らしくて、すごく楽しく試合できました。
──最後に、今後の目標をお願いします。
ジエゴ:まずは新しくなったジムをスタッフと一緒にもっと盛り上げていきたいですね。そして来年のJBJJF全日本やIBJJFアジアなどの大きな大会でもしっかり結果を残せるように、また練習を積んでいきます。そして何よりもジムに通ってくれている生徒さん、一緒に働いているスタッフ、オーナーさん、そして家族。このみんなのサポートがなければ、僕はここにいません。本当に感謝しています。

今大会ではフィリピン人黒帯のベテランのレオ・ガエランと対戦し、試合時間7分を経過したところで絞めを極めて、見事に一本勝ち。

8月、11月と2大会連続でのプロマッチ出場となったジエゴ。今後もプロマッチ出場に意欲的だった。
【結果】プロ柔術「ARTフィリピン.5」主な結果【ブラジリアン柔術】

