黒帯5段の壁に挑んだ岡田准一 アドバンテージで先制も、わずか1つのペナルティで初戦敗退に終わる
黒帯5段の壁に挑んだ岡田准一 アドバンテージで先制も、わずか1つのペナルティで初戦敗退に終わる
IBJJFヨーロピアン2026

ポルトガル・リスボンで10日間に渡って開催中の「IBJJFヨーロピアン2026」は大会4日目を迎え、前半戦の山場に差しかかっていた。
10日間で出場者数が6000人を超える今大会は、この日がちょうど折り返しで、これまで白帯や色帯の試合が中心だったが、3日目から黒帯カテゴリーが始まり、会場の熱気は日増しに高まっている。
大会4日目には俳優の岡田准一(ARTA)が登場。先日、同じ俳優仲間でチームメイトの玉木宏が入賞を果たしたこともあり、岡田のメダル獲得にも期待が集まっていた。
岡田がエントリーしたマスター4黒帯ライトフェザー級は15人が出場。玉木が出場したマスター4紫帯フェザー級(6人)と比べても倍以上の規模で、優勝には4勝が必要となる。今大会が黒帯デビュー戦となる岡田にとっては、過酷なトーナメントだ。
初戦の相手は、黒帯5段で柔術の本場・ブラジルに自身のジムを構える“マウリーニョ”ことマウロ・アイレス。黒帯取得から19年以上という大ベテランを相手に迎えた岡田にとって、まさに試練の一番となった。
岡田は自らデザインした「AISTON(アイストン)」のギに身を包み、颯爽とマットに立つ。先に引き込みを見せるも場外にもつれ、スタンドでの再開。リスタート直後には両者が引き込む形となり、Wガードの展開に。
そこからトップポジションを選択した岡田にアドバンテージが入り、まずはリードを奪う。
一方、引き込んだマウリーニョは強固なクローズドガードで岡田をインサイドに捉え、襟と袖を巧みにコントロール。岡田は動きを封じられたまま時間が経過し、レフェリーから膠着によるペナルティが岡田に与えられる。

ペナルティを受けながらも、岡田は慌てることなく冷静に攻めの糸口を探る。しかしマウリーニョはクローズドガードから腕十字を仕掛け、岡田はこれを凌ぐも、相手にアドバンテージを献上してしまう。
これでポイント0-0、アドバンテージ1-1、ペナルティは岡田に1。ペナルティ差により、マウリーニョがリードする形となった。
ペナルティで優位に立ったマウリーニョは、再びクローズドガードで試合をコントロール。岡田はインサイドガードのままクローズドを割ることができず、試合時間5分が終了。ペナルティ差により、岡田の敗北が決まった。
黒帯5段のマウリーニョを相手にポイントは許さず、先制アドバンテージを奪うなど、序盤は優位に試合を進めた岡田。しかし中盤に科された1つのペナルティが流れを変えた。
わずかな差で勝敗が分かれるのがトーナメントの厳しさだが、黒帯デビュー戦で世界的ベテラン相手にペナルティ差の惜敗は、大健闘と言っていい。
岡田の黒帯柔術家としてのキャリアは、まだ始まったばかり。この敗戦を糧に、次戦でのアップデートに期待がかかる。
※追記
なお、岡田に勝利したマウリーニョはその後も勝ち上がり決勝戦に進出し、ここで今トーナメントの本命であるペレと対戦、0-2で敗れ準優勝となった。
