Jiu Jitsu NERD|ブラジリアン柔術・グラップリング専門メディア
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Brazilian Jiu Jitsu / Grappling

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「年齢を理由に諦めたくない」50代から挑む柔術家・加藤則夫の情熱

ART PHILIPPINES.5

· Interview,Event - ASJJF
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50代を過ぎて柔術を始め、今や国内外の大会に積極的に出場し続ける加藤則夫(Impacto BJJ)。

年齢を感じさせない行動力と情熱の源はどこにあるのか。

激闘の末に逆転負けを喫した試合の翌日に語ってくれた率直な思いと柔術への深い愛情を聞いた。

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──試合お疲れさまでした。まずは今日の試合の感想をお願いします。

加藤:日本勢が全員勝つ中で、私だけ負けてしまい申し訳なかったです。前日の試合の疲れもありましたが、相手はマスター3の世界大会で準優勝の選手。自分なりには全力で戦えたと思います。ただ、残り20秒で逆転負け。最近こうした展開が続いていて、50代後半になると4分という試合時間が本当に長く感じます。

「もう大きな試合は無理かな」と思う瞬間もありますが、ここで諦めたら同年代の柔術家たちに「年を取ったら無理」と思わせてしまう。だからこそ、体が動く限りは頑張りたいと思っています。

──毎週のように試合に出ていますが、そのモチベーションはどこから来るのでしょう?

加藤:単純に“ハマっている”んです(笑)。柔術が好きで、技を覚えたい、練習したいという気持ちが止まらない。好きでなければ練習も続かないし、上達もしません。

私は50歳を過ぎて柔術を始めましたが、同世代の方々にも「ハマることの楽しさ」を伝えたい。体は痛いですが、20分も動けば体も温まり、腰や足の痛みも和らぎます。“柔術オタク”でいいじゃないですか。ハマることこそ上達の近道です。

──海外の大会にもよく出場されていますが、スケジュールはどう決めているのですか?

加藤:自営業なので時間の調整がしやすいんです。海外でもタブレットさえあれば仕事ができるので、ホテルでも午前中は仕事、午後から練習や試合というスタイルです。試合会場で声をかけてもらったり、海外の仲間に再会できるのも嬉しいですね。

──海外遠征の手配はどのようにされていますか?

加藤:基本はネット予約です。安い航空券を取るコツは“3か月前”。価格の変動をAIが管理しているので、1週間ほど様子を見ながら予約します。スマホに価格アラートを設定して、下がったタイミングで即購入。うまくいけば、フィリピン往復でも2万円台のときがあります。試合だけでなく観光も楽しめば、柔術がもっと好きになりますよ。

──印象に残っている海外大会の場所はありますか?

加藤:どの国も楽しいですが、初めて行く場所はやはり特別ですね。香港も良かったし、セブもマニラも素晴らしかったです。来年はまだ行ったことのない国の大会にも挑戦したいと思っています。ただ、マスター世代の試合が少ない国もあるので、今後増えてくれると嬉しいですね。

──柔術を続けてきて、一番良かったと感じる点は?

加藤:やはり“健康”です。50代、60代になると汗をかく機会が少ないですが、柔術では滝のように汗を流せる。それだけで本当に気持ちいい。私は健康診断で「要入院」と言われるほど悪かった数値が、柔術を始めてからすべて正常になりました。汗をかいて、水を飲んで、体を動かす。最高の健康法です。

──コンディション維持のコツはありますか?

加藤:痛いときは無理せず休む。ただし“やめない”ことが大事です。膝や腰が痛くても、1~2日休んでまた出る。痛み止めを飲んででも続けるくらいの習慣が必要です。痛みと上手く付き合いながら続けることで、体も慣れてきます。何より“好き”という気持ちがあれば、痛みより練習を優先できるようになります。

──今後の目標を教えてください。

加藤:柔術を通して多くの人とつながることです。試合を通じて出会った相手とは、国が違ってもずっと覚えていてくれる。そんな関係を築けるのが柔術の魅力です。これからは、自分が学んだことを下の世代や子どもたちに教えることで恩返しができたらと思っています。

──最後に読者へのメッセージをお願いします。

加藤:50代、60代からでも柔術は始められます。体が動くうちは諦めず、楽しみながら挑戦していきましょう。応援よろしくお願いします!

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プロ柔術「ARTフィリピン.5」に出場の加藤。試合はフィリピン人のカール・ウイと対戦した。

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試合は得意のハーフからスイープで先制するも試合終了間際にスイープ&マウントを許し、2-6で敗れた。

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膝の負傷がある中、2日連続での試合出場を強行したが、プロマッチでは惜しくも逆転負けとなってしまったが、この敢闘ぶりは称賛に値するだろう。

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