イゴール・タナベ「人生の中でいろいろあって目標が明確になった」
イゴール・タナベ「人生の中でいろいろあって目標が明確になった」
IBJJFアジア2025

6/19-22の4日間、千葉県千葉市の千葉ポートアリーナで開催されるIBJJFアジア2025。
今大会にエントリーしているイゴール・タナベのインタビューを紹介する。
イゴールは昨年までMMAに集中していたが、持病が発覚してMMAでの活動を休止し、柔術復帰を宣言していた。
復帰戦を予定していた2月の「KIT.10」も体調不良を理由に欠場となり、その後にも5月にJBJJF全日本オープンにエントリーしたが、この大会は同日開催の「RIZIN男祭り」でのセコンド業務のために出場キャンセルとなっていた。
そして遂に、満を持してIBJJFアジアで試合復帰するイゴール。
なお今大会がIBJJF主催大会における黒帯デビュー戦となるだけに、どんな試合を見せるのか楽しみだ。
──お久しぶりです。大会エントリーをSNSにアップしてましたね。
イゴール:久しぶりの試合なんで楽しみですね。柔術の試合は2023年の秋に大阪でやったJBJJF全日本以来だし、そもそも2023年の年末以来、ずっと試合してないんですよ。だから本当に楽しみですね。
──そんなに試合間隔が開いてたんですね。
イゴール:そうなんです。2023年の年末にMMAの試合をやり、その後にも試合のチャンスはあったけど、いろいろあって試合できなくて。MMAやってたときはどうしてもMMAのスケジュールを優先しなければならなかったから柔術の試合に出るにも流動的で。結局、24歳のときは試合する機会はありませんでした。こんなことは自分の柔術人生の中で初めてでした。
──2月の「KIT.10」は体調不良で欠場でした。
イゴール:試合はやる気だったんだけど、気持ちはやる気でも身体がいうことをきかずに無理だと判断しました。またその逆で、体調が良くてもメンタルが不調なときもあったし、なかなか思うような練習もできずにこの上半期は終わった感じです。でもいまは練習もしっかりできてるし、万全のコンディションですね。

イゴールの柔術マッチは2023年10月のJBJJF全日本選手権以来。その試合では階級別には出場せずにオープンクラスのみの出場で、準決勝でシャビエル・シウバに負けて3位入賞だった。

「KIT.10」では韓国人選手の対戦が予定されていたが持病である「もやもや病」の病状が思わしくなく、欠場となった。
──IBJJFアジアではヘビーでのエントリーです。減量などはうまくいってますか?
イゴール:一時期は110kgぐらいまでいったんだけど、いまは99kg前後で、ヘビーのリミットの94.3kgまであと少しなんで問題ないです。当初は無理せずにスーパーヘビーで出ようと思ったけど、やはり試合に出るのはなにかを犠牲にしないと、と思い直してあえて減量してヘビーに出ることにしました。
──MMA転向前はミディアムヘビーで戦ってましたよね。
イゴール:それはもう6年前とかで、ミディアムヘビーのときは大会当日に水抜きを2kgとかしてたんです。でももう持病があるので水抜きはできないから、いまミディアムヘビーは無理ですね。将来的にはまたミディアムヘビーにすることもあるかもだけど、適正階級がどこなのかなどは本格復帰してからまた改めて考えます。
──今大会のアダルト黒帯ヘビー級には、いま最も勢いのあるアダム・ワルジンスキがエントリーしています。
イゴール:スーパーヘビーじゃなくてヘビーにしたのはアダムのエントリーがあったから、というのも大きな理由の1つです。アダムは去年のムンジアル王者で、IBJJFグランドスラムも達成している強豪。たぶん、トーナメントで1番最初に当たるのは自分なんですよね。IBJJFでは黒帯デビュー戦になるので、ランキングポイントがないので。だから1回戦で当たる可能性が高いので、初戦から全力でいきますよ。

イゴールとアダムの対戦が実現するのかに注目だ。
──アダムの他にもジャクソン・ソウザもいますね。
イゴール:そうですね。その他にもロシア人や韓国人もいるし、まだ締め切り前だから、まだ増えるでしょう。誰とやっても勝てるようにしっかり準備していきます。オープンクラスにも出ます。
──久しぶりの柔術マッチの出場、期待しています。
イゴール:ありがとうございます。自分自身、この数年間は公私ともにいろいろあって目先のことでめいいっぱいだったんです。でも最近は余裕もできてきて今後のことを考えることもあって、これからの目標が明確になったと感じてます。まずはIBJJFの黒帯デビュー戦、頑張ります。

「IBJJFアジア2025」
日程:6/19-22
会場:千葉ポートアリーナ
■大会詳細はコチラから!