ゆでたまご嶋田隆司先生、柔術復帰戦で勝利!試合直後に「びっくりした」理由とは?
ゆでたまご嶋田隆司先生、柔術復帰戦で勝利!試合直後に「びっくりした」理由とは?
トライフォース・チャレンジ12

トライフォース・チャレンジで勝利を挙げた
ゆでたまご嶋田隆司先生 (C) トライフォース
3月9日(日)、都内・品川区総合体育館で開催されたトライフォース柔術アカデミーによる柔術大会「トライフォース・チャレンジ12」には、人気漫画『キン肉マン』の原作者・嶋田隆司先生が出場し、ワンマッチで勝利を挙げた。
トライフォース高円寺に通う嶋田先生は、64歳の柔術家である。
過去には、作品作りに活かすべく、高阪剛氏のALLIANCEで練習したり、TOTAL Workoutでトレーニングを積んできたが、柔術に本格的に取り組み始めたのは、意外にも60歳を過ぎてからだった。
練習のみならず試合にも出場するなど意欲的に戦ってきたが、右膝の負傷に悩まされ、高位脛骨骨切り術に踏み切った。その後、約2年にわたる壮絶なリハビリを経て、柔術の試合に復帰したのが、今回のトライフォース・チャレンジだった。
柔術に対する並々ならぬ想いは、ケガや痛みを抱えながら競技に取り組むすべてのプレイヤーにとって、間違いなく励みになったことだろう。試合がひと段落したあとも、熱心に練習を続ける嶋田先生に話を訊くことができた。
――ゆでたまご嶋田隆司先生ご無沙汰しております!少し前に試合に出たと聞きました。
ゆでたまご嶋田:はい、3月9日に行われたトライフォース柔術アカデミーの内部試合「トライフォース・チャレンジ12」に出場しました。
――今回出場に至った経緯は?
ゆでたまご嶋田:本当は、今年の全日本マスターに出場したかったのですが、まだ白帯なので出場資格がなくて。何か出れる大会がないかと探してたら、公式戦ではないけど、トライフォースの大会を教えてもらって参加しました。
――対戦相手の方は?
ゆでたまご嶋田:トライフォース高尾の長堀三三男さんという方で、なんと71歳で私より年上の方でした。
――先生は64歳ですから、先生より7歳年上ですね。
ゆでたまご嶋田:そうなんです。そして一回トライフォース高尾のメンバーが高円寺へ出稽古に来た時にスパーリングもしたんですが、結構ボコボコにやられまして...。
――え、そうだったのですね。久々の試合はどうでしたか?
ゆでたまご嶋田:前回試合した時は、公式戦だったので、体育館でマットもたくさんあったのです。今回は1面だけで緊張すると思ったのですが、楽しかったです。声援がすごくて興奮しました(笑)
――黒帯でも1面のマットで試合することは緊張すると聞きます。試合展開の方は?
ゆでたまご嶋田:相手がいきなり突っ込んできて、投げられたのですが、そこですぐ立つことができて相手にポイントは入りませんでした。そして私が上を取ってパスガードをしてポイント勝ちでした。
――素晴らしいですね。最初にテイクダウンを取られてたら、また展開も変わってましたよね。
ゆでたまご嶋田:はい。下になっていたら負けていたと思います。試合前からとにかく上を取って勝つぞと思ってました。
――久々の勝利はどうでした?
ゆでたまご嶋田:単純に嬉しかったです。
――練習でやられた相手でもありますしね。
ゆでたまご嶋田:はい。でも内部試合でもあるのでガッツポーズをするのはやめようと思ってたんですが、うちの奥さんが号泣しててびっくりしました(笑)。それを見たら込み上げてくるものがありました。
――それは感動しますね。
ゆでたまご嶋田:私の仕事ってなかなか家族に見せるものではないというか。基本部屋にこもって執筆をしているだけなので。なんか初めて自分の頑張ってる姿を見せることができたなと。スポーツ選手みたいに、自分が頑張ってる姿を家族に見せれるのは良いなって思いました。
――今後の目標は?
ゆでたまご嶋田:とりあえず青帯取得が目標です。今後も出れる大会はドンドン出たいです。試合するのが楽しいです。
――ありがとうございました。今後も期待しています!

64歳の嶋田先生と71歳の長堀さんの一戦。両者に心から拍手をおくりたい。