ジュブナイル青帯で唯一のメダリスト誕生も色帯で苦戦が続く
ジュブナイル青帯で唯一のメダリスト誕生も色帯で苦戦が続く
ムンジアル2024
ムンジアルの色帯は黒帯とは違い、エントリーに制限はなく、誰でも出場が可能。
とはいえ、参加費の他に航空券にホテルなど多額の遠征費用がかかるため、国内の大会とは段違いで参戦のハードルは高い。
そのため今大会に出ている選手たちは長期的な参戦計画を練って出てきていると思われ、それだけに好成績が期待された。
中には昨年もムンジアルに参戦し、同じ帯色での再挑戦をしていた選手もいたが、結果的には苦戦が続くこととなってしまった。
出ていた選手たちもIBJJFアジアや全日本のチャンピオンクラスが顔を揃え、これ以上ないラインナップだったが、それでも世界の壁に阻まれている。
昨年はジュブナイル青帯で3位入賞の大野はあえて青帯のままステイし、アダルト青帯で参戦したが、あと一歩メダルに届かず。茶帯の福島聖也と髙本奈月も同じ帯で2度目のムンジアルも苦杯を舐めた。
これ以上、なにをすれば現状打破となるのかは選手それぞれが模索する他ないが、ここ数年はムンジアルでの戦績は年々厳しさを増す一方。
海外と国内のレベル差を埋めるのは至難の業と言わざるを得ない。
ジュブナイル2青帯ライトで3入賞の中島琉輝(AXIS)。1回戦を絞めで一本勝ちし、2回戦を4-2で勝利、準決勝は4-4/1-2のアドバン差で敗れるも銅メダル獲得。
今春からテキサスのDREAM ARTに長期滞在し海外修行をしていた白坂奏(CARPE DIEM)は紫帯ライトで2回勝利も3回戦で敗れ傷心で帰国する。
今大会前にSJJJFリバーサルカップ、JBJJF全日本オープンで優勝して好調のままムンジアル参戦した高橋逸樹(CARPE DIEM)だったが初戦を勝利も2回戦で散った。
平澤宏樹 (ALMA FIGHT GYM LIFE)は紫帯フェザーの1回戦の日本人対決を制すも2回戦で絞めを防御した際に袖の中に手を入れる反則で痛恨のDQ。
茶帯ルースターの石井晴(トライフォース)は茶帯デビュー戦のJBJJF全日本オープンで優勝し2度目のムンジアル参戦したが2回戦で4-6で敗退。
あえて昨年と同じ茶帯のまま2度目のムンジアル参戦の福島聖也(CARPE DIEM ASHIYA)はヨーロピアンで準優勝の実績が光る。3回戦で優勝したグスタボ・オガワに敗れたが終盤まで互角の接戦を演じた。
国内トップ青帯の柳朝海(MASTER JAPAN TOKYO)はJBJJFのランキング1位の実力者。単身でロサンゼルス遠征に挑み青帯ミドル1回戦をアメリカーナで一本勝ちも2回戦でバックマウントで敗れる。
昨年はジュブナイル青帯で3位となった大野智輝(CARPE DIEM)は青帯ライトフェザーで3回勝ち抜くも4回戦で敗退。ジュブナイルとアダルトでは試合数が段違いだ。
女子茶帯フェザーの高本奈月(TATORU)は国内無敗&ワールドマスター王者として2度目の参戦。1回戦は腕十字で勝利も2回戦は絞めで一本負けに終わる。
ムンジアル前にチェックマットのトレーニングキャンプに参加し1か月の修行の成果をムンジアルで見せるべく意気込んだが田中大成(IGLOO)だが絞めで茶帯ヘビー初戦敗退。
IBJJFアジアの茶帯ライト王者の道中健人(柔専館)がムンジアル初参戦し、1回戦で韓国人のアン・テウと日韓戦に挑むも0-4で敗れ初戦で姿を消した。