「必ず次は優勝する」――大嶋聡承、ADCCトライアル敗戦から見据える再起のロード
「必ず次は優勝する」――大嶋聡承、ADCCトライアル敗戦から見据える再起のロード
ADCC

優勝候補の一角として臨んだ、タイ・バンコクでのADCCアジア・オセアニアトライアル。
しかし結果は準決勝、3位決定戦ともに一本負けという結果に終わった。
この悔しさを糧に、大嶋聡承(寿柔術)はすでに次の戦いへと視線を向けている。
アメリカ修行、海外強豪との再戦、そして来年6月の二次予選――
敗戦直後の率直な胸中と、再起への覚悟を一問一答で聞いた。

──先日のADCCトライアル、まずは全体を振り返っての感想を聞かせてください。
大嶋:練習の感触も全部良くて、優勝候補に名前が挙がっていたこともあって、正直「いけるかな」と思っていました。ただ、少し先を見すぎてしまって、その手前でミスをしてしまいましたね。3位決定戦は、その負けのフラストレーションを引きずったままやられてしまった、という感じです。
──準決勝はバックチョークでの一本負けでした。その試合の感想はどうですか。
大嶋:相手が足関節がすごく得意な選手だったので、「じゃあ足を伸ばして勝負してやろう」と思ったんですけど、そこをうまく返されて、そのままチョークを入れられました。うまかったですね。悔しいです。
──続く3位決定戦ではフットロックで一本負けとなりました。
大嶋:グラップリングの試合で足関節を極められたのは、本当に久しぶりでした。日本ではディフェンスできていた部分を、フィジカルで全部持っていかれた感覚です。やっぱり海外の選手は力も強いし、足そのものの強さが全然違う。自分の足りなさを痛感しました。
──準決勝と3位決定戦、続けて一本負けという結果については。
大嶋:試合が終わった直後は本当に何も考えられなかったです。でも、しっかり切り替えました。次はあの2人に、もう一回必ずやり返します。期待していてください。

準決勝ではジェームス・ワトソンにRNCで一本負け。

続く3位決定戦はクラウディオ・マルジョーネにわずか22秒でフットロックで極められての秒殺負けとなった。
──海外選手と日本の選手、違いを最も感じた点はどこでしょうか。
大嶋:骨の強さですね。組んだ瞬間に分かる“骨格の強さ”というか、日本では感じない圧があります。
──この敗戦を受けて、すでに次のステップも決まっていると聞きました。
大嶋:来週(このインタビューは12/20に収録)からアメリカ・サンディエゴに2か月行きます。10th LNANETのPJ・バーチが「一緒に練習しよう」と声をかけてくれて、レスリングを中心に、いろいろみっちりやろうと思っています。
──帰国後の試合予定は?
大嶋:予選前に日本で一度試合をして、その後またオーストラリアかどこかで修行してから、次の予選に出ようと考えています。
──最終目標は来年6月、オーストラリアでのADCCトライアル二次予選ですね。
大嶋:はい。今回やられたバックチョークも、実は前と同じ展開でした。そこを何度も研究し直して、ガードもレスリングも全部仕上げます。必ず次は優勝します。

すでにアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴに旅立っている大嶋。帰国後の成長ぶりに期待したい。
