ADCCアジア・オセアニアトライアルで本戦行きの代表が決定 日本から安楽龍馬が出場権獲得
ADCCアジア・オセアニアトライアルで本戦行きの代表が決定 日本から安楽龍馬が出場権獲得
ADCC ASIA&OCEANIA TRIAL 2025

タイ・バンコクで行われたADCCアジア・オセアニアトライアルは、灼熱の気候にも負けないほどの熱気に包まれ、アジア太平洋地域の精鋭たちが世界大会出場権を巡ってしのぎを削った。
試合会場にはアジア&オセアニアエリアからトップグラップラーが集結し、名の知れた強豪が意地を見せる一方で、まだ名前が知られていない未知の新鋭たちも活躍している。
熱戦が続出した決勝戦は一本決着も多く、見どころの多い濃密な戦いが繰り広げられた。
今大会を制した者は、いよいよ来年9月にポーランドで開催される本戦に出場する。
ここで紹介する決勝戦には安楽龍馬と岩本健汰の日本人2人が勝ち進んだ。安楽が優勝した一方、岩本は惜敗したが、日本から本戦出場者が早くも確定したのは素直に喜びたい。
また女子のプロカテゴリーは予選ではなく参考試合で、ここで優勝しても本戦出場権は与えられないが、池田海南江が-55kgで優勝し、来る予選に弾みをつけた。
また-65kgはともに準決勝敗退となった福田万智とアナベラ・ウォーカーの日本勢同士の対戦が3位決定戦で実現し、引き込んだアナベラのガードをパスした福田が銅メダルを獲得している。

プロフェッショナル-66kg決勝戦
安楽龍馬 / BAMF
vs
ベクザ・カパショフ / カザフスタンナショナルチーム
スタンドでの攻防に多くの時間を費やしたが、場外際のテイクダウンがポイントにならないまでもレフェリーに評価されて僅差の試合をレフェリー判定で制した。

プロフェッショナル-77kg決勝戦
アイザック・ミッシェル / キングスウェイ柔術
vs
岩本健汰 / ロータス世田谷
ともに本戦出場経験がある強豪同士の顔合わせとなったこの決勝戦だが、互いにポイントを許さぬまま、レフェリー判定でアイザック勝利となった。

プロフェッショナル-88kg決勝戦
ジョゼフ・チェン / B-TEAM
vs
ジェームス・ワトソン / 10th Planet Australia
すでにヨーロピアントライアルを制して本戦出場権を獲得しているジョセフが階級を上げて出場も危なげなく優勝。決勝戦は12-0からのキムラによる一本勝ちだった。

プロフェッショナル-99kg決勝戦
ニコラス・マグリチッチ / ATOS
vs
アントン・ミネンコ / ガラBJJ
オージー同士の決勝戦となったこの階級は腕十字でニコラスが極めて一本勝ちで優勝。

プロフェッショナル+99㎏決勝戦
ティト・ジョンカール / グラップリングエデュケーション
vs
マンスール・マフマハノフ / AOGG Jiu Jitsu
この階級も腕十字でティトが一本勝ち。プロ5階級のうち3階級で一本決着で終わっている。

女子プロフェッショナル-55kgで優勝した池田海南江(IGLOO)は、この試合が怪我からの復帰戦。1回戦シードで準決勝は3-0で勝利、決勝戦は5:34、RNCで極めている。

DEEP JEWELSストロー級チャンピオンのMMAファイター・福田万智(寿柔術)が女子プロフェッショナル-65kgで3位入賞。3位決定戦で中学2年生の日米ハーフのアナベラ・ウォーカー(Leos Jiu Jitsu Academy)からパスガードし勝利を果たした。
