名古屋プロ柔術「DUELO」出場の後藤飛名「お互いに極め合いになる」
名古屋プロ柔術「DUELO」出場の後藤飛名「お互いに極め合いになる」
プロ柔術イベント「DUELO(デュエロ)」

いよいよ今週末の開催となったプロ柔術「DUELO」。
今大会に出場する後藤飛名(格闘技ジム FCY's)は今年になってから積極的に大会に出場し、数多くの好成績を残している。
IBJJFアジアこそ準優勝に終わったが、ASJJFの団体戦やJBJJFの全日本オープンなどで勝利しており、上半期の戦績は4大会中3大会で優勝を果たした。
試合では得意とする腕十字での一本勝ちも多く、サブオンリーのKITルールで行われる「DUELO」でも極めての勝利が期待されている。
そんな後藤にインタビューを試みた。

「お互いに極め合いになる」
──今回プロ柔術「DUELO」の出場が決まり、試合まで1週間を切りました。試合に向けての準備、どんな感じでしょうか?
後藤:まずは今回のルールがサブミッションオンリーということなので、サブミッションでしっかりと決められるように準備を進めています。
──いまどんな練習をしていますか?
後藤:自分の得意技が腕十字なので、どんな体勢になっても腕十字に移行できるような練習を今詰めているところです。
──今年の後藤飛名さんはずっと勝ちっぱなしでした。4月にASJJFの団体戦で勝利、そして団体戦の次の日に開催された「TOKYO SPRING」でも勝っています。その試合はどうでしたか?
後藤:団体戦は2試合だったんですけど、1試合目は相手の方のベースが強くてなかなか崩せず、やっとポイントが取れて勝ちを収められたというような試合で、かなり体力を消耗した試合でした。2試合目が今度のDUELOで対戦させていただく山下選手との対戦で、その時はたまたま自分がすごくいい形に入れて腕十字で1本を極めることができました。
──得意技の腕十字で1本勝ちということですね。団体戦の翌日の「TOKYO SPRING」はどうだったでしょうか。
後藤:相手が立花千春選手という方で、1年前の青帯時代に対戦させていただいていた選手だったので、本当にどうなるかなというドキドキで試合に臨んだんですけど、内容としてはあまり良かったとは言えなくて、最初のポイントでなんとか守りきって逃げたというような、ちょっと納得が入っていないような内容でした。
──そして5月にはJBJJFの全日本オープンで優勝しました。
後藤:緊張してしまって、最初全く手足が動かなかったんですけど、なんとか早く終わらせたいという気持ちで1本で勝つことができました。
──これも得意技の腕十字での勝利ということですね。そして6月はIBJJFのアジア選手権に出てました。去年のIBJJFアジアで紫帯デビュー戦でしたが、1回戦敗退に終わりました。今回はどうだったでしょうか?
後藤:全部で4試合あったんですけど、そのうちの3試合は全部得意な形から腕十字に入って極めて勝つことができました。決勝は相手の方もすごく上手くて、かつフィジカルもちょっと負けてしまって、何もできずに腕十字を取られてしまって負けました。

ASJJFの団体戦では七帝柔道出身の選手たちで構成したチーム「Gottz Hina」を率いて優勝を果たす。

団体戦の翌日にはASJJF「TOKYO SPRING」でも勝利し、2日連続優勝となった。

GW期間中に行われたJBJJF「全日本オープン」でも得意の腕十字で一本勝ちで優勝。

IBJJFアジアでは4試合中3試合を腕十字で極めたが決勝戦は腕十字を極められて準優勝に終わる。
──このIBJJFアジアが今年初めての敗北でしたがIBJJFアジアの準優勝は立派な成績だと思います。そして7月20日、名古屋で開催のプロ柔術「DUELO」では。先ほども話に出た団体戦で対戦した山下明梨選手との対戦になります。山下明梨さんの印象はどうでしょうか?
後藤:自分が柔術の試合で始める前から、山下さんの名前を目にしていて、すごい強い方なんだなって思っていて、それこそムンジアルでもすごいご活躍されていて、軽量級ながらも重い相手に対しても戦いにいったりとか、本当にアグレッシブかつ強い方というようなイメージでおります。
──山下明梨さんの去年の戦績はSJJIFワールドの青帯で優勝。そして紫帯になってJBJJF全日本で優勝しました。そして今年はムンジアルで3位で、しかも1回勝っての3位とかではなく、3試合も勝ち抜いた上での3位入賞。これは堂々の銅メダルといっていいでしょう。山下選手とは1回戦ってみてどうでしたか?
後藤:正直なところ、1回目戦った時は本当にたまたま上手く入れたというのがあって、山下さんがどんな感じなのかというのを正直分からないままなので、これからの再戦がすごくドキドキしているところです。
──今回の試合は階級がライトフェザーの後藤飛名さんに合わせたライトフェザー級でのマッチメイクになっています。ルースターの山下明梨、ライトフェザーの後藤飛名ということで、階級下からのチャレンジのような形になりますが。この戦いどうなるでしょうか。
後藤:やっぱり体重が上というのもありますし、もちろん過去に1回勝っているというのもあるので、負けられないなという気持ちではあります。ただ、やっぱり向こうも全力でご準備されていると思うので、しっかりお互いの全力を出し合って、ぶつかり合って、自分がしっかり勝ちを持っていけるように頑張ります。
──後藤飛名さん、かなり一本勝ちの勝率もいいですね。自分の得意技、腕十字というのがあるので、これをどういうふうに極めていくのか。そして逆にいえば山下明梨さんは腕十字くると分かっているというところのサブオンリーマッチになります。
後藤:まずはそのルールとしてポジションは取られたとしても、この一本取られなければよいというところなので、そこもしっかり意識して最後まで諦めないで戦うというのと、山下さんも腕絡みとかすごい上手いのを知っているので、しっかり対策をしていきたいと思っています。お互いに極め合いになると思うので、死闘になるように頑張ります。

過去の対戦では腕十字で一本勝ちしているが、果たしてこの試合はどうなるのか?後藤のいうように極め合いを期待したい。

■女子アダルト紫帯ライトフェザー級
山下 明梨(ALMA FIGHT GYM HOMIES GIFU)
vs
後藤飛名(格闘技ジムFCY'S)

プロ柔術「DUELO」
日程:7/20(日) 1部 11:00~ / 2部 15:30~
会場:デザインホール(名古屋市中区栄)
■オフィシャルサイトはコチラから!
■チケット購入はコチラから!