高サブP、EBIで偉業達成「世界中を振り向かせられる実績が手に入った」
高サブP、EBIで偉業達成「世界中を振り向かせられる実績が手に入った」
EBI=Eddie Bravo Invitational

現地時間7月27日(日)、メキシコ・モンテレイのヒムナシオ・ヌエボ・リオン・ウニドでは「EBI=Eddie Bravo Invitational 24」が開催された。
高サブPの愛称でもお馴染み、高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS)は、コンバット柔術ルールによるバンタム級16人トーナメントに出場すると、1日で4試合を勝ち抜き、見事優勝を飾った。
コンバット柔術は、グラウンド状態で掌底による打撃が認められる特殊なルールだ。高橋にとってのEBI参戦は、2023年以来2度目であり、前回は準々決勝で敗退している。
近年、英国のサブオンリー大会「Polaris」での活躍など、一回り成長した姿を見せつけている高サブPにとっては、そのキャリアに更なる偉業を加える結果となった。そんな今大会を振り返って、さっそく話を聞くことができた。

――高サブP!まずはEBIでのトーナメント優勝、おめでとうございます!
高橋:ありがとうございます!
――まずは、日本ではあまり馴染みのない「EBI」について教えていただけますか?
高橋:10th Planet主催のエディブラボーの招待選手で争われる大会で、もう10年くらい前から世界のトップリーグの一つとしてグラップリングシーンを牽引している大会ですね。
俺は「Polaris」と並んで、ここでベルトを巻くことをキャリアの大きな目標にして来ました。
――今回のトーナメント全体を振り返って、どのような所感ですか?
高橋:俺だけ優勝候補選手全員と当たるみたいなキツい組合せでした。
準決勝や決勝の相手もみんな一本勝ちで上がってくる中で、俺だけ二回戦以降全部延長戦までやってて。
結果的に、本戦はポジション献上してもいいから無理せず温存、オーバータイムに全てをかける、みたいな立ち回りが多くなってしまいましたね。
――ズバリ、強敵だったのは?
高橋:間違いなく1番キツかったのは、二回戦のマニー・ベスケスです。オーバータイムでの四の字キープがめちゃくちゃ上手くて、死ぬほど消耗戦になりましたね…
――王者になってみての感想をお願いします。
高橋:すごく嬉しいです。やっと世界中を振り向かせられる実績が手に入った。
――では、今後の展望などはいかがでしょうか?
高橋:恐らく、そう遠くない時期にPolarisでタイトル戦があるはずです。まずはそこで王者になります。その後は、EBIとPolaris、世界最高のサブミッションオンリーリーグ、2つのベルトを通行手形に、その時マジで1番強いと言われてるやつに挑みたい。今ならUFC BJJにいるマイキーですかね。
まあひとまず、目の前のPolarisに集中で。
――そして、高サブPがプロデューサーを務める「Level-G」のほうも動きがありますね。
高橋:そう!いま1番皆さんに伝えたい話はLevel-Gの事なんです!
Level-G の理念は、そのネーミングにも表れているように「レベル別の競技会の運営を通して、初心者からプロまで繋がる競技ピラミッドを形成し、業界の地盤にすること」です。
これを実現するために、ずっと考えていた事を実行に移していきます。
――というと?
高橋:今までは都内限定で、プロ大会とワンマッチのアマ大会を中心に運営してきました。
この活動を通して、皆さんにある程度Level-Gを知ってもらうことや、ピラミッドの上澄みにあたるメイドインジャパンのプログラップリングを作ることが出来てきたかと思います。
今回はピラミッドの土台=アマチュアの拡充を本格的に行っていきます。
名付けて「Level-G オープン」。関東に限らず全国各地で、トーナメント形式のアマチュア大会を開催していきます。
――全国各地で? ハードルが高そうですが、そこに踏み出すのですね。
高橋:従来の初心者、中級者、上級者のレベル別カテゴリに加え、マスター、キッズ、ジュブナイルのカテゴリも設けてより参加し易く、しかしルールセットはプロで行われているものに安全施策を追加した極めて本格的なものを採用します。
誰にでもいま世界中で流行っている「グラップリング」を楽しんでもらえる場所を、日本中で作ります。
第一回は10月12日に新潟県はSAIGYM様で北信越オープンを、第二回は11月に中部地方オープンを予定しています。
12月以後から来年もガンガンやっていくので、ぜひ皆様のお住まいの地域での開催をお楽しみに!
――ありがとうございました。「Level-G」の活動にも期待しています。
