茶帯Wゴールドはカウアン・タニノ 白坂奏はカウアンに肉薄も惜敗
茶帯Wゴールドはカウアン・タニノ 白坂奏はカウアンに肉薄も惜敗
JBJJF 第26回 全日本ブラジリアン柔術選手権

8月29日(金)~30日(土)、東京武道館ではJBJJF主催「第26回全日本ブラジリアン柔術選手権」が開催された。
茶帯オープンクラス決勝戦はミディアムヘビー優勝の白坂奏(カルペディエム広尾)とヘビー優勝のカウアン・タニノ(福住柔術)の顔合わせとなった。
白坂は今大会を最後に渡米し、アメリカで柔術修行を計画中で、IBJJFアジア&JBJJF全日本で勝利し、国内トップとしてアメリカに乗り込んでいく。
対するカウアンはアメリカ・サンディエゴのATOS本部でアンドレ・ガウヴァオンの寵愛を受けつつも怪我で思ったような結果が残せずの状態で、IBJJFアジアでも決勝戦で敗れ、惜しくも金メダルを逃している。
そんな両者が対戦したオープンクラス決勝戦は体格で勝るカウアンに対して果敢に攻めていった白坂の試合ぶりが光った。
ヘビー級ながら軽やかな動きで白坂を翻弄するカウアンはポイントで優位に立つも、白坂は足関節を駆使してカウアンを追い込んでいった。
特に試合後のカウアンをして「かなりヤバかった」と言わしめたヒザ十字の極まり具合はかなりのもので、あわやの場面を作っていた。
結果的には13-0で完敗を喫した白坂だが、階級別で優勝、オープンクラス準優勝の戦績は立派なもので、この戦績を引っさげてアメリカでも活躍を期待したい。
茶帯Wゴールドを獲得したカウアンも終始余裕を感じさせる内容で完勝といっていい試合ぶりだった。
もう茶帯としての実績はこれ以上はないと思われるカウアンだけに、そろそろ次の帯での試合も見てみたいところだ。

オープンクラス決勝戦はカウアン・タニノと白坂奏のチャンピオン対決。カウアンはヘビーで、白坂はミディアムヘビーで優勝している。

試合はカウアンがポジショニングで圧倒も、白坂のヒザ十字で苦悶の表情。起死回生の一発だったが惜しくも極まらず。

結果は13-0でカウアン勝利でヘビーと合わせてWゴールドの2冠達成。敗れた白坂は今月半ばにアメリカへの柔術修行に旅立つ。

茶帯ルースター優勝は渡邉直哉 (ポゴナ・クラブジム)。決勝戦で大黒喬士 (トライフォース)からレフェリー判定勝ちして金メダル獲得。

永尾澪 (CARPE DIEM SENDAI)と川口澪 (CARPE DIEM KURUME)の茶帯フェザー決勝戦は永尾が制して優勝を果たす。

今大会が茶帯デビュー戦だった熊田堅信 (AXIS)だが、盤石な試合ぶりで鈴木太陽 (カルペディエム三田)から2-0で勝利して激戦を制した。

アダルト茶帯ミドル優勝は菅原優人 (カルペディエム仙台)で、フェザー優勝の永尾とはチームメイト。東北勢の躍進ぶりも特筆モノだ。