Jiu Jitsu Next Generation 第2回 文武両道を目指す青学キッズの佐藤樹生は今夏パンキッズに挑む
Jiu Jitsu Next Generation 第2回 文武両道を目指す青学キッズの佐藤樹生は今夏パンキッズに挑む
Jiu Jitsu Next Generation

「Jiu Jitsu NERD」が将来有望なキッズを紹介する新企画「Jiu Jitsu Next Generation」。今回登場するのは、カルペディエム深川の佐藤樹生君。
樹生君は、カルペディエム深川オーナーのご子息で長男。名門の青山学院に通いながら柔術をやり、その他にレスリングも嗜む文武両道に秀でた選手だ。
樹生君のすごいところは、なんといってもその戦績である。JBJJFの全日本キッズ3連覇を筆頭に、プロ柔術「KIT」でも勝利し、さらにASJJFの東京・名古屋・沖縄の大会でも優勝するアクティブぶり。
さらに今春は台湾で開催されたASJJF台湾インターナショナルに参戦し、2試合を勝利して優勝するなど、国内外で突出した戦績を残している。
そして今夏には、全日本3連覇のタイトルを引っ提げ、満を持してキッズ最高峰の大会であるIBJJFパンキッズに初参戦する予定で検討しているという。
これが実現すれば、日本最強クラスのキッズがアメリカで行われる最強キッズ決定戦・IBJJFパンキッズでどんな試合を見せるのか? 樹生君のインタビューを紹介するので、ぜひチェックして欲しい。
プロフィール
佐藤樹生(カルペディエム深川)
2014年2月8日生(11歳)
主な戦績
・2025年 JBJJF 第17回全日本キッズ柔術選手権 ジュニア2 黄帯 フェザー級優勝
・2024年 JBJJF 第16回全日本キッズ柔術選手権 ジュニア1 黄帯 フェザー級優勝
・2023年 JBJJF 第15回全日本キッズ柔術選手権 ピーウィー3 灰帯 フェザー級優勝

インタビュー
――何歳からブラジリアン柔術を始めましたか?
「4歳、幼稚園年中の時にカルペディエム青山で始めました」
――ブラジリアン柔術を始めたきっかけは何ですか?
「カルペディエム青山が、通っている幼稚園から近い場所にあったので、柔術をやっている父に連れてこられたのがきっかけです」
――柔術のどんなところが好きですか?
「色々な技があり、そのすべてに返し技や、さらに返し技があり、技が無限にあるところです。習ったことをどの場面で使うか、相手のリアクションを考えながらやるところが好きです。それと頑張ったらストライプがもらえるところです」
――得意技を教えてください。
「腕十字固め、三角絞め、バックチョーク、ディープハーフです」
――これまで一番印象に残っている試合と、その時の感想を教えてください。
「KITの試合(2022年/KIT5)です。まだ一度も優勝していなかった時に出場させてもらいましたが、極めて勝つことができて自信になりました」
――ブラジリアン柔術をやっていて「一番うれしかったこと」はなんですか?
「一度負けた相手とまた戦う機会が何度もありましたが、そのすべてに勝つことができました。負けてしまっても、またしっかり練習して勝つことができたのが一番嬉しかったです」
――試合中は、どのようなことを考えながら戦っていますか?
「極めるチャンスがあれば、いつでも極めれるようにしながら、それができなくても、残り試合時間とポイントを意識しながら落ち着いて戦うようにしています。前に芦屋の岩崎先生に教えてもらったのは、「極めて勝つのは100点満点だけど、そればかり狙っていて負けたら何にもならない。スイープやパスガード、なんでもいいからポイントで勝つのでもいい。100点満点でないかもしれないけど、勝てばいい」ということです。この言葉はずっと心に残っています」
――負けた時は、どんなふうに気持ちを切りかえますか?
「負けたとしても、それは「勉強」ということを父から教わりましたので、意味があると思うようにしています。
試合に出たばかりの頃は負け続けていたので、負けた時の悔しくて悲しい気持ちがわかるようになりました。一生懸命練習したのに負けるのは本当に辛いです。その経験があったから、勝った時でも、相手の気持ちを考えて、騒がず落ち着くということを学べました。
それに負けた試合は自分の課題がわかったということなので、強くなる為に必要なことだと思って切り替えています」
――目標とする柔術の先生や選手はいますか?
「深川道場のシュシャ先生です。シュシャ先生は僕が勝った時、僕以上に喜んでくれます。シュシャ先生のように、強いだけじゃなくて、優しい柔術家になりたいです。
あともう一人、柔術ではないですがイランレスリングクラブのガレダギ愛千選手です。とても強いのに、勝った時も騒がず落ち着いています。道場では、小さい子に優しく教えてくれます。かっこいいです。僕もそんな選手になりたいです」
――では、カルペディエム深川はどんな道場ですか?
「陽気なシュシャ先生はいつも一生懸命に教えてくれます。ビクトル先生や飛鳥先生はいつも優しいです。服部先生は見た目は怪しいけど、実はいい人です。キッズクラスのみんなも真面目に練習しています。大人の会員さんも僕に優しく声をかけてくれます。明るくて楽しい道場だと思います」
――今後ブラジリアン柔術での夢や目標を教えてください。
「JBJJF全日本キッズは三連覇しているので、この大会はこれからも目標にして、勝てるように頑張りたいです。IBJJFパンキッズにも出場してみたいです。
それと、勝っても負けても対戦相手や練習仲間に感謝できる選手になりたいです」
――柔術とは別に、将来の夢や目標があれば、教えてください。
「柔術だけできてもダメだと思うので、勉強もしっかりやりたいです。将来は父の会社を継ぎながら、深川道場でたまに柔術の先生がしたいです。それと僕は二人の姉と一人の弟がいるので、これからも四人仲良くしていきたいです」