茶帯最激戦区は井田黎が優勝! 川頭昊士、高橋逸樹、大野智輝はカルペとして最後の揃い踏み
茶帯最激戦区は井田黎が優勝! 川頭昊士、高橋逸樹、大野智輝はカルペとして最後の揃い踏み
JBJJF 第26回 全日本ブラジリアン柔術選手権

8月29日(金)~30日(土)、東京武道館ではJBJJF主催「第26回全日本ブラジリアン柔術選手権」が開催された。
大会2日目の30日は、紫帯・茶帯・黒帯の各階級でトーナメントが実施され、大会前より茶帯の最激戦区として話題になっていたライトフェザー級は、井田黎(Impacto BJJ)が3試合を制して優勝を飾った。
大会前、日本ブラジリアン柔術連盟・石井基善氏が自身のXで「誰が優勝してもおかしくない熱いトーナメント」と投稿していた同カテゴリーは、出場11名中8名が優勝候補という層の厚いトーナメントだった。
トーナメントは、伊藤義隆(ALMA FIGHT GYM LIFE)が小野太平(ラペル)を下し、シードの大野智輝(カルペディエム広尾)と対戦。大野が伊藤を破ると、初戦で時任飛鳥(カルペディエム青山)を絞めで退けた井田と準決勝で対戦することとなった。

互いにスイープを奪い合うハイレベルな攻防は、ラスト1秒まで勝敗がもつれる展開に。大野が「倒せば勝ち」という場面を作ったが、井田が踏ん張り接戦をものにした。

反対ブロックでは、初戦を制した横山源太(スウェルズ柔術ジム)がシードの川頭昊士(カルペディエム青山)と対戦。開始直後、横山の三角絞めが極まりかけたものの、川頭が脱出したのち、ポジショニングで挽回、2-2(A1-1 / P1-2)のペナルティ差で勝利した。
また、いずれも今年の世界選手権に出場している澁谷大輔(カルペディエム自由が丘)と戸梶聡亮(パラエストラ)の1回戦は戸梶に軍配。準々決勝では、シードの高橋逸樹(カルペディエム三田)が戸梶と対戦し、高橋がフットロックで一本勝ちを収めた。

反対ブロックの準決勝は、川頭と高橋の一戦だ。序盤は高橋がベリンボロでバックを取りかけ、川頭もニーバーやチョイバーを狙うなど一進一退の攻防が続いたが、最後はレフェリー判定で川頭が勝利した。

迎えた決勝は、井田 vs 川頭に。トップから攻める井田に対し、川頭がガードで耐える展開となり、井田はパスのアドバンテージを重ねていく。川頭は粘り強く守ったものの、井田が押し切って勝利。最終スコアは0-0(A4-0)だった。
なお、キッズ時代からの盟友で「カルペディエム三銃士」と呼ばれた昊士(コウシ)、逸樹(イツキ)、智輝(トモキ)は、9月をもってカルペディエムのアソシエーションから広尾と三田が外れるため、カルペディエムとしての揃い踏みは今大会が最後となりそう。
もちろん、所属は変わっても彼らの戦いはこれからも続いていく。
