イゴール・タナベ、柔術復帰 無差別決勝は盟友アンディ・ムラサキとガチ試合に敗れる
イゴール・タナベ、柔術復帰 無差別決勝は盟友アンディ・ムラサキとガチ試合に敗れる
IBJJF Asian Championship 2025

IBJJFアジア選手権の大会3日目はアダルト黒帯。ここで大きな注目を集めていたのはイゴール・タナベの柔術復帰戦だ。
昨年末にもやもや病が発覚してMMAでの活動を休止し、年明けに柔術復帰戦を幾度となく予定するも、その度にとん挫していたイゴール。
だが、今大会で満を持しての復帰を果たし、スーパーヘビーはチームメイトとクローズアウトし、オープンクラスでも準優勝となり、階級&無差別とも銀メダルとなった。
この結果にイゴールは笑顔を見せ、満足げな様子で、今後は来年のムンジアル出場を目指し、IBJJF主催大会に焦点を定めて挑戦していく意向とのことだ。
その他ではルースターからフェザーまでをUAEのアブダビのナショナルチーム所属の選手がルースターとライトフェザーで優勝、フェザーで準優勝し、国家施策で柔術に取り組んでいるというアブダビの本気度が感じられた。
そして女子では海外勢が席捲し、全階級の優勝をAOJとATOSが制している。

アダルト黒帯ルースターはトライフォース勢が5人エントリーし、芝本幸司が決勝戦に勝ち残り。だが、オマー・アリ・アルスワディ(UAE Jiu Jitsu Team)に敗れムンジアル出場権を逃した。

昨年のJBJJF全日本王者・岡泉海(CARPE DIEM MITA)がアダルト黒帯ライトフェザー決勝戦に勝ち進むも、ハレッド・アルシェヒ(UAE Jiu Jitsu Team)が勝利し、準優勝。ルースター&ライトフェザーはUAEのアブダビの選手が金メダルを獲得した。

アダルト黒帯フェザー決勝戦は韓国のチョ・ジュンヨン(WIRE BJJ)とUAEのモハメド・アリ・アルスワイディ(UAE Jiu Jitsu Team)の海外勢同士の対戦となり、チョが激戦を制して優勝。

決勝戦でのクローズアウトを目標にチェックマット所属で参戦した平田孝士朗が目論見通りに決勝戦をサムエル・ナガイとシェアして準優勝。優勝したサムエルは、短時間での一本勝ちで激勝している。

アダルト黒帯ミドル優勝はアンディ・ムラサキ(ATOS)。5年連続でムンジアル準優勝の実績はハンパなく、全試合一本勝ちで余裕の優勝。決勝戦ではムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ)に肩固めを極めている。

一昨年のアジア王者のグラント・ボグダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)がアダルト黒帯ミディアムヘビー決勝戦に勝ち上がったが、ミカエル・ライランダー・テイシェイラ(FPK Apex Jiu Jitsu)の腕十字でタップアウトし準優勝に終わる。

アダルト黒帯スーパーヘビーは田中大成(IGLOO)とイゴール・タナベ(ブラザCTA)で決勝戦をクローズアウト。この2人は大会エントリーの所属名は違うが、練習仲間でありチームメイトだ。

昨年のアジア王者のマルロン・ゴドイ(ボンサイ)がアダルト黒帯ウルトラヘビー決勝戦で腕十字を仕掛けられ、エスケープを試みた際に肩を負傷し、そのまま負傷棄権となってしまった。

アダルト黒帯オープンクラス決勝戦はアンディ・ムラサキ(ATOS)とイゴール・タナベ(ブラザCTA)の盟友対決。この2人はキッズ~ジュブナイル青帯時代に幾度となく対戦しているが今大会で10年ぶりの対戦。

結果は2-2/1-0でアンディが勝利し、Wゴールドとなり、イゴールはスーパーヘビー&オープンクラスで準優勝となったが、表彰台では笑顔。イゴールは今後も柔術に積極的に参戦していくとのことだ。

女子アダルト黒帯ライトフェザーはマイサ・バストスとローレン・ハナコ・ソグネフェストのAOJ女子でクローズアウト。優勝はローレンとなっている。

女子アダルト黒帯フェザーはムンジアル王者姉妹のミア&アシュリーで決勝戦をクローズアウト。優勝は今大会が黒帯デビュー戦のアシュリーだ。

アンドレ・ガウヴァオンの愛娘、サラは今年のムンジアルで茶帯Wゴールドで黒帯昇格となり、今大会が黒帯デビュー戦。ライト決勝戦はカロリーナ・クワハラ(INFIGHT)から勝利して優勝。

続くオープンクラスは準決勝&決勝戦とも韓国人選手との対戦となり、どちらも一本勝ちで優勝、Wゴールドを獲得している。

試合後は母親のアンジェリカと父親のアンドレからキスされていたサラ。アンドレは秋にプライベートでの来年予定があり、また家族揃っての来日となる予定だ。