マスター黒帯が大奮闘 ムンジアル前哨戦はメダルラッシュに沸く
マスター黒帯が大奮闘 ムンジアル前哨戦はメダルラッシュに沸く
IBJJFマスターインターナショナル・ノースアメリカ

5/29-6/1の4日間に渡り、ロサンゼルスで開催されるブラジリアン柔術の世界選手権=ムンジアル。
その大会初日の前日である5/28(水)、ロサンゼルス・ロングビーチのピラミッドにて行われていたのが、この「マスターインターナショナル・ノースアメリカ」だ。
今大会はアダルトのみのムンジアルに相対するように行われたマスターの大会で、30歳以上のマスターカテゴリーの試合だけが行われる。
ここではムンジアルに出る選手に帯同して渡米しているジム代表や、コーチなどが多数出場しており、多数のメダル獲得者が輩出されメダルラッシュとなった。
まず先陣を切ったのはIGLOOの山中健也で、マスター1黒帯フェザーで2試合を勝ち抜いて優勝し、自身初のビッグタイトルを獲得した。
そしてマスター2黒帯ルースターにはジュブナイル青帯でムンジアルに出場するクリスチャン・マツオの父であるホベルト・マツオがワンマッチ決勝戦で敗れるも準優勝で銀メダルを手にしており、マスター3黒帯フェザーでは昨年のワールドマスターで、あのデメトリアス・ジョンソンを極めたことで知られる柳沢友也も3位入賞を果たしている。
またマスター4、マスター5でもメダル獲得者が続出し、マスター世代の黒帯たちが大いに活躍していた。
この大会は今後も継続開催される予定とのことで、来年以降も多数の選手が参戦していくと思われる。
過去にはムンジアルにも出場していたようなベテランたちが、そのムンジアルと同じ会場で開催されている今大会に出て活躍しているのは感慨深いものがあるはずだ。
今大会に参戦したマスター黒帯たちは11人で、その中でメダル獲得者は8名にも及んだ。
近年は日本勢の苦戦が続くムンジアルとは反比例してのこの好成績ぶりは久しぶりに明るいニュースだったと言っていいだろう。

山中健也(IGLOO)はマスター1黒帯フェザーで2試合ともパスガードを決めてメジャータイトルを獲得。

マスター2黒帯ルースターのワンマッチ決勝戦で敗れるも準優勝となったホベルト・マツオ(カーロストヨタBJJ)。

柳沢友也(柳沢柔術)もワールドマスター以来の海外大会参戦でマスター3黒帯フェザーで3位入賞を果たす。

細川顯(ALMA FIGHT GYM HOMIES)はマスター3黒帯ライトの1回戦で須田智行(Scorpion Gym)との日本人対決を制して、その勢いのままに勝ち進んで準優勝となる。

圧巻だった中村大輔(PATO STUDIO)はマスター4黒帯フェザーで3試合中2試合を一本勝ちしての優勝。

マスター4黒帯ミドルに出場のアサダ・トシオ(BJJ CORE JAPAN)は1回戦を2-0から渾身のパスガードして逆転勝利も準決勝で一本負けで3位。

海外大会常連の岩崎浩二(PATO STUDIO)はマスター5黒帯フェザーで準優勝。敗れた決勝戦もアドバンテージ差の惜敗だった。

11年ぶりの試合出場&黒帯デビュー戦の橋本欽也(ミューズ柔術アカデミー)はマスター5黒帯ミディアムヘビーで3位入賞も、1回戦は不戦勝で準決勝は腕十字で一本負けの負けメダル。

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