
フェリッペ・ペナ“プレギーサ”は、ブラジリアン柔術シーンを代表するトップグラップラーの一人だ。
ペナの代名詞となっているのが「プレギーサ」というニックネームだ。
ポルトガル語で「ナマケモノ」を意味する言葉で、10代で柔術を始めた頃、師であるヴィニシウス・マガリャエス“ドラクリーノ”から名付けられた。
当時のペナは体重があり、動きも遅く、練習に対して「lazy」だったことが理由だったという。
そんな中でも柔術を継続し、黒帯になってからのプレギーサは数々のタイトルを手にした。
2014年にはブラジレイロとコパポジオのヘビー級グランプリを制覇して頭角を現すと、翌年にはIBJJFワールドノーギ、ワールドプロ、そしてADCCブラジルトライアルで優勝し、ワールドクラスのトップ選手の地位を確立している。
そしてプレギーサのキャリアを語るうえで欠かせないのが、2017年ADCCだ。
ここでプレギーサは当時売り出し中だったゴードン・ライアンとオープンクラス決勝戦で対戦し、バックを奪って3-0で勝利、ADCC無差別級で初優勝した。
この勝利はプレギーサのキャリアを象徴する一戦となり、両者の激しい舌戦もありゴードン・ライアンの最大のライバルとして幾度となく対戦している。
今年の大会では+99kg級で準決勝まで進出もジョシュ・ソーンダースにレフェリー判定で敗れ、続く3位決定戦も負傷を理由に棄権して表彰台を逃す結果になった。
だがプレギーサが凄いのはここからで、負傷個所だった足首に応急処置を施してオープンクラスにエントリーすると、4試合を勝ち抜いて優勝を果たしたのだ。
しかも4試合中3試合を一本勝ちするという試合ぶりで、このオープンクラス制覇でADCC史上初のオープンクラス2度優勝の記録をも打ち立てている。
次回のADCCではスーパーファイト王者のユーリ・シモエスとの対戦が決定済みで、30代半ばにしていまだトップ戦線で活躍するプレギーサは驚異的だ。

今大会でプレギーサは+99kgの準決勝でジョシュ・ソーンダースにレフェリー判定で敗れ、続く3位決定戦も負傷棄権し入賞ならず。

だがオープンクラスにエントリーすると決定戦まで勝ち進み、ルーズベルト・ソウザと対戦。

ここでも極めの強さを発揮し、RNCで一本勝ち。オープンクラスを制覇し、2017年の優勝に続いて2度の無差別級王者に輝くという記録を打ち立てた。

このオープンクラス優勝で、プレギーサは次回大会でスーパーファイト王者のユーリ・シモエスとの対戦が決定している。