【メディアディレクターコラム】第25回「2025年の振り返り」
【メディアディレクターコラム】第25回「2025年の振り返り」
メディアディレクターコラム

新年明けましておめでとうございます。
振り返ってみると、昨年は本当にいろいろな出来事が重なった、忘れがたい一年でした。
決して楽な年ではありませんでしたが、そのぶん多くの経験を積み、学びの多い一年でもあったと感じています。
年明け早々には心筋梗塞のカテーテル手術で入院し、誕生日も病院でひとり迎えるという、なかなかハードなスタートでした。
しかし、こうして一年を無事に走り切れた今となっては、「まだやりたいことはたくさんある」と改めて実感できた出来事だったとも思っています。

持病?の心筋梗塞のカテーテル手術で入院しました。これでオレの心臓には3か所にカテーテルが入ってます。健康大事。

みんな付き添いとかいるのに、オレは1人で行って一人で帰るという完全ソロ活動。寂しい限りです。
退院後は、これまで配信オンリーで行ってきた「KIT」初の有観客大会に向けた準備に追われ、さらにパソコンが突然異音を立てて動かなくなるなどのトラブルも重なり、1月から2月末までは完全に「KIT」にかかりきりの日々となりました。
その甲斐あって、有観客の「KIT」は大成功を収め、10回目という節目の大会をきれいな形で終えることができ、ひとまずホッとしています。

2020年スタートの「KIT」が5年目で記念すべき10回目の大会で、初の有観客で開催しました。

たくさんの選手・関係者の皆様のおかげで大会は大成功でした。ありがとうございました。
この「KIT」以外にもプロ柔術大会がいくつも開催され、そこで「KIT」で培った経験を評価していただき、マッチメイカーとしてお手伝いさせてもらう機会もありました。
これまで「KIT」しかなかったプロ柔術のシーンが、いくつもの大会が開催されるようになったことで、新たなチャプターに入ったことを実感した一年でもありました。

「KIT」以外では提携大会の「DUELO」と、ASJJF主催の「ART」でマッチメイカーとしてお手伝いさせてもらいました。選手の活躍の場が広がるのはいいことです。
さらに、ふと思い立って試合に出ることを決め、わずか3週間の準備のみでロサンゼルスで開催されたIBJJFマスターインターナショナル・ノースアメリカに出場し、結果はマスター5黒帯ミディアムヘビーで3位でした。
これは以前のコラムでも書いた通り「終活」の一環で、体が動くうちにやりたいことをやっておこうという思いからの出場でした。
いつかピラミッドで試合がしたかったこと、そして黒帯デビュー戦を迎えたかったことが重なっての緊急出場でしたが、結果としては1回戦が不戦勝、準決勝は一本負けで勝ち星はなし。
もし次に試合に出る際には「黒帯初勝利」を目標にしたいと考えています。

2004年以来、11年ぶりの試合出場は負けメダルの3位。次に出るときは黒帯初勝利を目指します!
その他にも、ムンジアル後に以前からイサミの磯社長に熱心に誘われていたブラジル行きを敢行し、10日間ほど滞在して各地を回りました。
ただ、ブラジル行きの目的のひとつだった「エリオ・グレイシーの墓参り」は、墓所の移転により実現できず、悔しい思いも残りました。
これも「いつかやりたいこと」のひとつとして、あらためてタイミングを見てブラジルを訪れ、必ず実現させたいと思っています。

思えば仲良くさせてもらってる磯さんと出会ったのは2001年のムンジアル、ブラジルでした。磯さんと再びブラジル行けて楽しかったです。
夏には、かつて熱中していたアイドルグループ「アイドリング!!!」の再結成があり、ご縁あって公式メディアとして再結成ライブを取材させていただく機会にも恵まれました。
現在は柔術オンリーのライター兼カメラマンですが、今ほど柔術だけで収入を得られていなかった10年ほど前は、柔術の仕事と並行してアイドル関連の仕事もしていた時期があります。
久しぶりにアイドル現場に足を運び、顔見知りの関係者と偶然再会するなど、この仕事の楽しさをあらためて感じる出来事でした。

真夏のお台場で開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」、久しぶりに行きました。かつては仕事で毎年のように行ってたサイドル界最大のフェスです。

アイドリング!!!の再結成ライブのレポートを担当しました。SPA!のサイトに掲載されてます。
■コチラから!
秋には、アジア最大規模の柔術大会となった「SJJIFワールド」でメディアディレクターを務め、メディアチームの統括だけでなく、場内アナウンス用のアナウンサーのブッキングや原稿執筆も担当しました。
さらに大会翌日に行われた記者会見では、進行を務めながら同時に配信も行うという、なかなかハードなチャレンジにも挑みましたが、これも大きな経験となりました。

2年連続で日本開催の「SJJIFワールド」のメディアディレクターとして5日間を千葉ポートアリーナで過ごしました。大変だったけど、やりがいある仕事です。
そして2015年6月にスタートした「BJJ-WAVE」がひっそりと10周年を迎え、11年目に突入したことも、個人的には感慨深い出来事でした。
アニバーサリー的なことを特に何もしないまま終えてしまったのは、少し心残りです。

2015年6月スタートのBJJ-WAVEがひっそりと10周年を迎えました。次のアニバーサリーは15周年のときかな?そこまで続いてたら何かしたいと思います。
最近ではタイを訪れ、ONE、ADCC、SEA GAMESの取材を行った後、サターヒップという田舎町を訪れたことも印象深い思い出です。
将来的に仕事をリタイアしたら、老後はフィリピンかタイに移住してのんびり暮らしたいと以前から考えていましたが、そこにはまさに理想とする生活がありました。
バンコクやパタヤのような賑やかな街ではなく、「街」ではなく「村」といった規模のサターヒップは、村全体がゆったりとした空気に包まれていて、とても心地よかったです。
現地の友人家族にも温かく迎えていただき、身寄りのない自分にとって「家族っていいな」と感じさせられる滞在でした。
サターヒップは、ぜひまた訪れたい場所です。

現地の友人に誘われて行ったサターヒップはタイ・パタヤのさらに先にある田舎の村。のんびりした生活があるいい場所でした。
また慢性的な体重増加を改善するために始めたマンジャロも効果があり、開始からすでに5~6kg減量でき、「痩せたね」と言われることも増えました。
無理のないペースで体重が落ちているので、今年も継続し、平均的な体重を目指していきたいと思っています。

11月中旬に始めたマンジャロ。すでに6kgほど落ちてます。このまま継続して現役時代の体重であるフェザー級まで落としたいところです。
このように振り返ると、昨年は決して平坦な一年ではありませんでしたが、そのぶん「次につながる経験」を数多く得ることができました。
今年は少し仕事のペースを落としつつ、体を労りながら、無理のないリズムで続けていく一年にしたいと考えています。
年齢的なこともあり、心臓の持病や膝・腰の痛みとも付き合いながらにはなりますが、できることを一つひとつ積み重ねていけたらと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

