ワールドマスターに次ぐヨーロピアン優勝!守脇美友「柔術の成長を望む限り挑戦し続ける」
ワールドマスターに次ぐヨーロピアン優勝!守脇美友「柔術の成長を望む限り挑戦し続ける」
IBJJFヨーロピアン2026

2026年1月15日~24日まで、ポルトガルのリスボンにあるオディヴェラス多目的アリーナでは、IBJJF「ヨーロピアン選手権」が開催中だ。
大会の前半戦で行われたマスター部門では、カルペディエム鎌倉/湘南の守脇美友が、マスター4黒帯フェザー級で優勝。昨年のIBJJF「ワールドマスター」に次ぐ快挙を成し遂げた。
膝の手術から復帰を果たし、黒帯昇格後にビッグイベントを連続で制した守脇。移転により2月からオープンする新スタジオ「カルペディエム湘南」のことも含め、話を聞くことができた。

――IBJJFヨーロピアンのマスター4黒帯フェザー級優勝おめでとうございます。試合から数日が経ち、現在の心境はいかがでしょうか?
守脇:ありがとうございます。どの試合もなんとか勝てたという厳しい内容でしたが、優勝できてよかったです。
初戦は昨年のワールドマスター準優勝の選手、決勝はIBJJF 2024-2025シーズンの黒帯マスター4 世界ランキング1位の選手と、階級は違えど同じ年齢カテゴリのトップ選手と戦えたことは貴重な経験になりました。
――今回フェザー級ということで通常よりも上の階級で出場されたそうですが、階級を上げることについての迷いや不安はありましたか?
守脇:これまでもフェザー級に出ることはよくあったので、迷いはなかったです。ただ、ヨーロピアンへの出場も黒帯でのフェザー級も初めてでしたので、相手のキャリア×体重差がどれくらい影響するのかが全くわからない不安はありました。
――決勝は体格で勝る相手と組手争い一つとっても我慢比べのような展開になりました。どのようなことを考えて試合をしていましたか?
守脇:決勝の相手選手は試合運びが冷静で、私の初戦相手選手にポイントで大差をつけて勝っていました。ですので、とにかくミスをせずポイントを取りにいこうと決めて臨みました。
いざ試合が始まると相手選手のプレッシャーは強いし、良いポジションを作れないしでポイントは取れずじまいでしたが、始終ずっと相手との攻防に集中できて、なんだか楽しかったです。
――最後はレフェリー判定にもつれましたが、自分の手が上げられるまでは、どのような気持ちでしたか?
守脇:十中八九負けだろうと。ですので、帰ったら明確にポイントを取る練習もしていこう、と思っていました。
――さて、守脇さんは、一昨年右膝前十字靭帯の再建手術を経て、昨年競技復帰を果たしました。この長い期間、どのような想いでリハビリ等に取り組んできたのでしょうか?
守脇:まず、手術を終えた時点で、もう二度とこの手術はしたくないと思ったので、これを機に体の使い方をしっかり見直そうと心に決めました。
それまで何の苦もなくできていた動作ができなくなり、本当に地味な動作を一からやっていきましたが、スポーツ専門の良い理学療法士さんのおかげでモチベーションを下げることなく常にプラス思考で取り組めました。
怪我の経験により会員さんたちの怪我防止への意識も一層高まったので、長い目で見ると良かったと思います。
――現在の膝の具合はいかがでしょうか?
守脇:ヨーロピアンのちょうど一ヶ月前に膝が痛み水が溜まった時期があったのですが、靭帯に異常はないものの、原因がわからない違和感や痛みは時々起こります。手術から丸2年経過が完治の目安なので、いまも慎重に練習をしています。
――しかし、ケガのことは微塵も感じさせず、昨年夏に黒帯に昇格すると、ワールドマスターで優勝しました。復帰前と復帰後で戦い方などは変わりましたか?
守脇:戦い方よりは、柔術に対する姿勢がとても変わったように思います。まず、こうしてまた柔術が出来るようになったことへの感謝と楽しさ、加えて黒帯という新たなスタートを切り新鮮な心持ちで柔術に取り組めていることが、試合に対してもポジティブな影響が大きかったように思います。
――今回はワールドマスターに続く世界的なビッグマッチでの快挙です。ずばり次の目標は?
守脇:できることならば、パンとブラジレイロに出たいです!
――所属するカルペディエム鎌倉/湘南でも守脇さんの優勝に沸いていると思いますが、この度、大船スタジオが移転してカルペディエム湘南になりますね。移転のきっかけや、湘南スタジオの特長を教えてください。
守脇:移転のきっかけは、大船スタジオの契約の都合によるものだと聞いています。特長は、なんといっても広さと開放感ではないでしょうか。
大船スタジオも広くて明るい気持ち良いスタジオでしたが、参加者の多いクラスなどではすこし手狭な感じがありました。ですが、湘南スタジオは50坪とたくさんの方に楽しんでいただくに十分な広さ、全面ガラス張りで開放的なスタジオです。
また、インストラクターは黒帯5名、茶帯2名おり、男女ともに色帯の会員さんも多くいらっしゃるので、初心者にはやさしく、切磋琢磨もできるスタジオかと思います。
――では、今後カルペディエム湘南をどのような道場にしていきたいですか?
守脇:ここで柔術を始めた方が、周りの人にも柔術をすすめたくなるスタジオにしたいです。
そして月並みではありますが、子どもも大人も誰もが安心して柔術を楽しみ、続けていただける場所にしていけたらと思います。
――最後に今後の意気込みやメッセージがあれば、教えてください。
守脇:まずは周りの方々への感謝を伝えたいです。柔術を続けられていること、国内外の試合に出場できること、結果を残せてこれたのは、周りのみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。
私は試合にたくさん出ている印象があるかもしれませんが、特に試合志向というわけではありません。ですが、試合には練習では到底得られない学びがあるので、自分の柔術の成長を望む限り挑戦し続けるつもりです。
これからも周りの方々への感謝を忘れず、願わくば貢献できるよう、努めていこうと思います。
――ありがとうございました。今後の活躍と、道場の発展をお祈りしております!
