後藤飛名「支えがあるから、続けられる。仕事と柔術、その両立の先に」
後藤飛名「支えがあるから、続けられる。仕事と柔術、その両立の先に」

仕事をこなしながら、柔術と柔道という二つの格闘技に向き合う日々。
社会人としての生活を大切にしつつも、競技への情熱を失わず、地道に積み重ねを続けているのが後藤飛名(格闘技ジムFCY'S)だ。
イサミのカタログ撮影では、普段の試合とは違った緊張感の中で、新たな一面を見せた。
一方で、練習や試合について語る言葉からは、競技者としての誠実さと、着実に前へ進もうとする意志が伝わってくる。
柔術と柔道を並行して続ける理由、社会人として格闘技と向き合うスタンス、そして茶帯を見据えた現在地。
後藤が大切にしている考えと、これからの目標について話を聞いた。

──今回はイサミのカタログ撮影に参加されました。いかがでしたか?
後藤:とても緊張しましたが、楽しかったです。
──「可愛い、可愛い」とかなり褒められていましたね。
後藤:皆さんに優しく褒めていただいて、こんなに褒めてもらっていいのかなと思いつつ、とても嬉しかったです。
──イサミのスポンサードを受けて半年ほど経ちました。何か変化はありましたか?
後藤:かっこいい道着を提供していただいていることで、普段の練習のモチベーションが上がりましたし、サポートしていただいているからには頑張らなきゃ、という気持ちがより強くなりました。
──社会人として仕事をしながら格闘技を続けています。両立についてはどう考えていますか?
後藤:仕事が第一という部分はぶれずに大切にしています。その中で、好きな柔術を続けられるように、時間があるときは練習に集中して、一生懸命取り組むようにしています。
──現在の練習ペースを教えてください。
後藤:平日は仕事の終わる時間がまちまちですが、基本的には夜8時半から10時半まで、2時間ほどの練習を週4日くらい行っています。土日は出稽古がメインです。
──柔術だけでなく、柔道も並行して練習されているそうすね。
後藤:単純にどちらも好きだから続けています。良い点としては、技がリンクする部分が多いところです。柔道の抑え込みを柔術に活かせたり、柔術の寝技の細かい部分を柔道に活かせたりしています。
──2025年を振り返ると、どんな一年でしたか?
後藤:前半は調子よく勝てて、嬉しい試合が続きました。ただ後半はなかなか勝てず、自分の努力不足や準備不足をすごく悔しく感じた期間でした。それでも年末の試合でなんとか勝てたので、総じていい一年だったと思っています。
──社会人になっても格闘技を続けることは、どう感じていますか?
後藤:学生時代からずっとやってきたので、体が順応していて、やらないと不安になる部分もありますし、いろんな人と関われる楽しさもあります。自分を高める明確な目標を持てる存在なので、とても大切です。
──柔術の一番楽しいところはどこでしょうか?
後藤:帯によってレベルが定量化されているところです。そのレベルで勝ち上がれることで、目に見えるステップアップを実感できるのが楽しいです。
──女性柔術家はまだ少ないと言われています。
後藤:体感としては増えていると思いますが、割合的にはまだ少ないなと感じます。もっと女性が増えて、女性同士で高め合える機会が増えたらいいなと思います。
──女子柔術練習会にもよく参加されていますね。
後藤:練習会によって内容は違いますが、基本はスパーリング中心で、普段なかなかできない女子同士の実戦的な練習ができています。
──女性同士と、男性との練習の違いはありますか?
後藤:女性は柔軟性が高いので、男性なら決まる技が決まらないこともあります。また、同体格の女性同士だと、パワーや体重差に左右されずにテクニックを試せるのが大きな違いです。女子練習会にはその日のテーマや試したいテクニックを決めて、スパーリングで実践することを目標にしています。
──他の格闘技への興味はありますか?
後藤:あまり観戦はしませんが、レスリング出身の選手は組みの強さやブリッジ力がすごいので、タックルの技術などは参考にしています。
──ノーギやグラップリングについてはどう考えてますか?
後藤:興味はありますが、柔道を長くやってきた影響で、道着がある前提の動きの癖が抜けず、まだ踏み込めていません。将来的には出る可能性もあるかもしれません。
──今年の一番大きな目標を教えてください。
後藤:茶帯になることです。まだ実力不足な部分も多いので、大会にたくさん挑戦して、着実に勝ち星を積み重ねて、茶帯になれるように頑張りたいです。具体的にこの大会で優勝、という目標はまだ立てていませんが、出る試合すべてで優勝を目指して、着実にステップアップしていきたいです。

