IBJJFアジア開幕。アダルト紫帯は5階級で日本人が金メダルを獲得
IBJJFアジア開幕。アダルト紫帯は5階級で日本人が金メダルを獲得
IBJJF Asian 2025

6/19~22の4日間に渡り千葉ポートアリーナで開催されているIBJJFが主催するアジア選手権。
いまアジアの名を冠した大会はASJJFもアジアカップとアジアオープンを開催しているが、IBJJFが主催する今大会の歴史は古く、2006年から開催されている。
開催当初は2年に1度の開催だったが、2013年からは毎年開催となり、コロナ禍での休止期間を経て、2023年から再開された。
会場は昨年に引き続き千葉ポートアリーナでの開催で、開催日程は1日増えての4日間となり、さらにマット数も10面に増えて規模を大きくなっている。
参加者も昨今のインバウンド効果もあり、海外から参戦してくる外国人選手が過半数を占め、国際大会の華やかさが感じられる大会となった。
大会初日はアダルト紫帯がメインで、全17階級が開催されたが、ここで日本人選手の金メダル獲得は5つとなった。
特筆すべきは女子で、ルースターで優勝の田中美佳は2年連続優勝で、奥富夕夏はライト&オープンクラスを制してWゴールドを獲得し、大いに活躍した。
また男子はライトフェザーで大野智輝とフェザーで木村鯉斗のカルペディエム勢が優勝しているが、男子の金メダリストはこの2人のみとなっている。
そして海外勢ではライトでムンジアルの青帯3位のケリソン・カーロス、ミドルでアンドレ・ガウヴァオンの愛娘・サラのボーイフレンドのステファノ・カルドソが優勝を果たした。大会2日目はアダルト茶帯が行われるが、ここでも熱戦が繰り広げられるのは間違いないだろう。

アダルト紫帯ルースター決勝戦はソ・ジュヒュン(ビーストワンキBJJ)と鈴木瑛騎(CARPE DIEM SENDAI)の対戦となり、1度は鈴木が勝ち名乗りを受けるも、その後に判定が逆転しソが優勝となった。

アダルト紫帯ライトフェザー優勝は大野智輝(CARPE DIEM HIROO)。国内トップの大野が準決勝をフットロックで一本勝ち、決勝戦は4-0で勝利しアジアも制した。

木村鯉斗(CARPE DIEM ASHIYA)がアダルト紫帯フェザーで優勝。準決勝ではJBJJF全日本オープンで敗れている中島琉輝(AXIS)にリベンジし、決勝戦は韓国人選手に勝利しての金メダル獲得だった。

ムンジアルでレオジーニョから「コイツは強いゾ」と伝えられていたケリソン・カーロス(チェックマット)がアダルト紫帯ライトで盤石の優勝。決勝戦で敗れた熊田堅信(AXIS)だが、それまでは一本勝ちの連続で勝ち上がっていたが一歩及ばず。

アダルト紫帯ミドル優勝のステファノ・カルドソ(ATOS)にはアンドレ・ガウヴァオンのファミリーが揃ってセコンド。このプレッシャーの中、大健闘した本庄太郎(CARPE DIEM JIYUGAOKA)はオープンクラスでも3位入賞している。

女子アダルト紫帯ルースター優勝の田中美佳(CARPE DIEM ASHIYA)は2連連続優勝。日本勢が苦戦している中、この連覇は快挙だ。なおムンジアル3位だった山下明梨(ALMA FIGHT GYM HOMIES GIFU)は初戦敗退に終わった。

女子アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦のユリ・リム(GBKイージスBJJ)と後藤飛名(ブレイブハート)は腕十字でユリが一本勝ちで優勝。準決勝は腕十字で極めた後藤だが、決勝戦は腕十字で敗れた。

女子アダルト紫帯フェザー優勝のアンジェネラ・ドレア・ベイリー(カーウソングレイシーチーム)は準決勝でニコリー・セキタニ、決勝戦で高本千代の日本勢から連勝しての優勝

レイチェル・ウィルソン(グレイシー柔術スミートングレンジ)とジュリアナ・ウラタ(Impacto BJJ)の女子アダルト紫帯ミドル決勝戦はクロックチョークでレイチャルが一本勝ちで優勝を決めた。

ムンジアル3位入賞の柳朝海(INFIGHT)は決勝戦まで勝ち進むも、ラナ・ムラトグル(モリナロJJ)にバックを奪われるなどして大量失点で女子アダルト紫帯ミディアムヘビー準優勝となっている。

女子アダルト紫帯オープンクラス決勝戦は日本人対決に。ライト優勝の奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)とミディアムヘビー準優勝の柳朝海(INFIGHT)のメダリスト同士の対戦で、奥富がテイクダウンの2-0で勝利してWゴールド獲得を果たす。

■大会初日の主な結果はコチラから!
