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すべてを懸けて世界一へ、池田海南江が語るADCCへの覚悟

世界最高峰のグラップリング大会「ADCC世界選手権2026」に日本人女子選手として7年ぶりに出場する池田海南江。今年6月のアジア&オセアニア予選では、満身創痍のなか4試合を勝ち抜き、悲願の本戦出場権をつかみ取った。

9月12~13日、ポーランド・クラクフのタウロン・アリーナで開催される本大会まで、残すところ2週間強。KINGZ JAPANのアスリートでもある池田に、トライアルを制した直後の思い、本戦に向けた取り組み、世界の強豪がそろう女子55kg級への展望、そしてKINGZ JAPANが製作しているという特別なラッシュガード&ショーツについて話を訊いた。

――6月に行われたアジア&オセアニア予選2では、4試合を勝って優勝しました。大会後のお気持ちはいかがでしたか?

池田:「やっと勝てた、やっと本戦に行ける」というのが、まず最初に出てきた気持ちです。

基本的には勝ってもあまり喜ばないのですが、珍しく自分の手が上がった瞬間に喜びました。2年前は1回目も2回目もトライアルで準優勝だったので……。

そこから今までにあったことを思い出したり、ここまで支えてくれた方々の顔が浮かんだり、とにかく感謝の気持ちでいっぱいでした。

でも、表彰のときはすでに冷静で、すごく現実的な話になりますが、このあとの生活の支払いに頭を抱えていました(笑)。1日の間にあったことすべてが現実ですが、生きることに必死です(笑)。

――アジア&オセアニア予選の決勝では、マーゴット・シカレリが相手でした。池田選手が動き続けながらも、我慢比べのような展開になりました。ミスができないなかで自ら動き続け、さらに延長までもつれる。試合中はどんな気持ちで戦っていましたか?

池田:とにかく、気持ちだけは負けたくなかったです。

動き続けられるのも私の強みなので、最後の最後まで、あるものすべてを出し切りました。

危ない展開もあって、そのときだけ感じたことではないですが、手や指や足が折れても、もういいと思いながら試合をしていました(笑)。

――試合は最後の最後まで攻め続けていましたね。この日4試合目で、なおかつ決勝の一番苦しい時間帯で、あの動き――。ご自分ではどのように評価していますか?

池田:実を言うと、この予選のコンディションは今までで一番最悪でした。

試合に行く前から首は痛くて、肩固めとかも片方しかできなかったですし、右手は常にしびれていて、あるポジションになると力が入らなくて、足の甲は骨にひびが入っている状態で……(笑)。

準決勝では左膝を痛めてしまいましたし、いろいろ大変でした。

そのなかで、気持ちだけであそこまでやり切った自分は褒めてあげたいです。だから、本当に気持ちだけであそこまで戦っていました。

――そうだったのですね。本戦まであと2週間強となりましたが、現在のコンディションはいかがですか?

池田:正直、怪我は多くなっています。ギリギリを攻めて練習しているので(笑)。

とにかく、動けなくなるような大きな怪我をしないことと、風邪だけはひかないように、最後まで気を引き締めていきたいです。

――今回の出場に向けて、練習環境を変えたり、重点的に行っているトレーニングなど、取り組んでいることはありますか?

池田:練習環境は特に変えていません。

もともと柔術もグラップリングも両方練習していたので、試合が近いほうの割合が多くなっている感じです。

今回は-55kgという階級で、私が普段戦っている階級から2階級上になります。減量してくる選手もいるので、60kg以上ある選手もいると思います。

なので、1年前から体づくりをしてきました。昨年のIBJJF WORLDが終わってから、体重が7kg増えました。とにかく、そこで戦えるよう、体づくりには専念してきました。

あとは、とにかく自分の「レスリングと柔術を融合したスタイル」をひたすら追求してきました。

基本的にはボトムをするという選択はしていませんが、ボトムを経由してトップになることも考えながら練習しています。

今まで積み重ねてきたものを選別して、いいものを明確にし、ギリギリまで詰めていきたいです。

――日本人女子選手としては、7年ぶりのADCC本戦出場になると思います。日本代表としての思いはありますか?

池田:7年ぶりだったのは知らなかったです(笑)。

代表的な大きな大陸からしてみたら、日本は小さな島国ですし、柔術やグラップリングの人口は少ないけれど、それでも練習の工夫次第で勝てるということを証明できたらなと思います。

――女子-55kgの出場選手が出そろいました。警戒する相手、対戦したい相手など、出場選手について感じていることがあれば教えてください。

池田:どの選手と対戦しても強いので、トーナメントに関しては自分の運に任せています(笑)。

8人のなかで、もとの階級が小さいのはマイサ選手と私だけで、ほかの選手はみんな階級が上です。なので、ほかの6人の選手とは体格差がかなりあると思います。

だけど、今回はADCCという舞台で、ルールも独特ですし、そのルールをものにできたら、小さくても勝てると思っています。

だから、どの選手と当たるかというより、とにかく自分の強みをどれだけ出せるかだと思っています。

――今回、KINGZ JAPANでは、池田選手のラッシュガードやショーツを製作しているそうですね。池田選手からデザインや機能などについてリクエストしたポイントはあるのでしょうか?

池田:日本の国旗のカラーをイメージして、赤と白でデザインしていただきました。

そして胸には、私がここに来るまでに支えてくれた「IGLOO」というチームの名前を、大きくデザインしていただきました。

感謝の気持ちを込めて、この試合着を着用して試合に挑みたいです。

――それは楽しみですね。また、KINGZでは、デザイン性に優れたラッシュガードやショーツを豊富に取りそろえていますが、池田選手が練習で着用しているものや、好きなデザインのラッシュガードやショーツはありますか?

池田:シンプルなデザインの「Kore V2 Short Sleeve Rashguard – Black」と「Kore V2 Shorts Black」が好きです。練習着でも試合着でも着用しています。

――最後に、初めて挑むADCC世界選手権での目標と、試合を楽しみにしている日本のファンへのメッセージをお願いします。

池田:世界一になるという目標は、柔術を始めた頃からずっと変わりません。

私が今までしてきたこと、そのすべてを懸けて試合に挑み、優勝してきます。

時差もあり、リアルタイムで試合を見ることは大変かもしれませんが、見られる方がいましたら、ぜひ見ていただきたいです。そして、見られない方もSNSで結果を追っていただきたいです。

日本から応援をよろしくお願いいたします!

――ありがとうございます。期待しています!

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