
6月21日、オーストラリア・クイーンズランド州のカラーラスタジアムでは、「ADCC ASIA & OCEANIA CHAMPIONSHIP 2026」が開催された。
今大会は、9月12日~13日にポーランド・クラクフのクラクフ・アリーナで行われるADCC世界選手権への出場権を懸けた2度目のアジア&オセアニア予選となり、その女子-55kg級で池田海南江が優勝。過酷なトーナメントを制し、世界大会の切符を手にした。
女子-55kg級には20名がエントリー。池田は3試合を勝ち抜いて決勝へ進出すると、待っていたのはAOJのマーゴット・シカレリだった。
シカレリはADCC世界大会出場経験を持つだけでなく、IBJJF主要大会でも数々の実績を残してきた世界トップクラスのファイターである。体格では池田を上回り、長いリーチも大きな武器となっていた。
8分間で争われた決勝戦は、組み手争いが続く中、池田が足を刈ってテイクダウンを奪取。しかし、シカレリもポイントが入る後半の4分間に向けて冷静に試合を組み立てているように見えた。
それでも池田は積極的な姿勢を崩さない。パスガードからフットロックを狙い、試合後半に突入すると相手の長い手足を巧みに捌きながらパスでノースサウスへ抜ける場面も作り出した。
一方のシカレリも、足を絡めてスイープを狙うが、池田は絶妙な出入りで距離をコントロール。相手に決定機を与えないまま試合は延長戦へと突入した。
延長開始から約1分。池田は怒涛のコンビネーションでテイクダウンを仕掛けるが、背後に回ったシカレリが腕十字を狙い、池田の腕を伸ばす場面を作る。それでも池田は動きを止めず、回転を繰り返しながら脱出。両足を相手の体に絡めることで危機を切り抜けた。
さらに下になった池田は、シカレリの足を流してヒールフックを狙う。極め切るには至らなかったものの、サブミッションで応戦する場面を作る。
迎えた残り15秒。タイマーを確認した池田は、ダブルレッグ、シングルレッグ、ローシングルと立て続けにタックルを仕掛け、最後まで攻めの姿勢を貫いて試合終了となった。
判定は、腕十字のチャンスを作ったシカレリと、試合を通じて攻め続けた池田という構図となったが、ジャッジの支持を得たのは池田だった。勝利が告げられると、池田は両手を高々と掲げて歓喜を爆発。激戦を制し、ADCC世界選手権出場権を獲得した。
