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柔術は、もっとシンプルでいい。 シーズン2|第1回「柔術は、弱くない、がいい」文=戸倉 巌

皆さん、こんにちは。
柔術愛好家の戸倉です。

さて、シーズン2の初回です。
何処へ行くかは
流れに身を任せます(笑)

ここまで6回にわたり、
ラテンス柔術のコンセプトや
取り組み方について書いてきました。

石井拓さんの指導を受け、
そして、ヘンリー・エイキンスに
出会ってからもうすぐ3年。

古巣のMUSE柔術アカデミーでの
担当クラスも1年以上が経ちました。
(じみ練仲間が少し増えました 笑)

振り返ると、自分の柔術は
大きく変わったと実感しています。

それは、
劇的に強くなった、
ということではなく、
どちらかというと、
「弱くなくなった」という感覚です。

どういうことかというと……

以前は、不利な状態になると
慌てていました。

パスされてサイドを取られる、
マウントを取られる、
極めへの一手を仕掛けられる、

そうなると、何とかしようとして、
習ったリカバリーをするにしても、
無駄に力を使っていたり、
無謀なカウンターを狙ったり……

そんなことが
多かったように思います。

でも最近は、
不利なポジションになっても、
以前ほど慌てなくなりました。

もちろん、
今でもパスされますし、
バックも取られます(笑)

ただ、そこから自分の形に
戻せることが増えました。
少しずつですが。

相手の状態を観察し、
つながりを確認し、
自分のベースも意識して、
そこから抜け出す。

すると、
完全に不利だった状態から、
五分に戻れたり、
自分が有利なポジションに
なれることもあります。

「逆転した」という
派手な話ではありません。

「不利な状態を、
不利なままにしない」

ということです。

考えてみると、柔術には
「攻める技」がたくさんあります。

でも実際には、

崩れないこと、
極められないこと、
戻れること、
やり直せること、

こちらの方が、
長く柔術を続ける上では
大切なのかもしれません。

一度の失敗は
終わりじゃない。

不利な状態からでも、
もう一度
はじめられる。

そういう力が、
少しずつですが
身についてきたことを、

私は、
「弱くなくなった」
と感じています。

そしてもう1つ、
意識するようになったことがあります。

それは、
相手が動いてから対応するのではなく、
相手が動き出す前に、
その動きを抑えることです。

ほんの少し先に対処することで、
大きく崩されることが減りました。

その為には、
相手が何をしようとしているのかを
よ〜く観察しなければいけません。

ただ、相手がこちらの対処を
すり抜けてくることも
多々あります……(涙)

次回は、その「相手を観察する」
ということについて、
もう少し考えてみたいと思います。


書き手:戸倉 巌/1969年東京都出身。2009年5月、橋本欽也氏に誘われ、SMACK MMA STUDIO@MUSE(現MUSE柔術アカデミー)で柔術を始める。2010年9月、TRI-FORCE青山(現CARPE DIEM青山)に入会。2020年12月、石川祐樹氏より黒帯授与。2023年8月より石井拓氏に師事。2025年6月よりラテンス柔術のインストラクターとして時々活動。159㎝、60㎏。CARPE DIEM青山会員。

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