
10月17日(土)~18日(日)、オーストラリアのメルボルン・スポーツセンターで開催されたIBJJF「パンパシフィック選手権2026」。アダルト黒帯は、芝本幸司がルースター級、鈴木和宏がフェザー級を制し、トライフォース柔術アカデミーの両選手が頂点に立った。
芝本が出場したルースター級は、4人トーナメント。まず行われた反対ブロックの大黒喬士(トライフォース柔術アカデミー)と渋澤諒真(PATO STUDIO)の一戦は、ダブルガードから上を取った大黒がフットロックを仕掛けていく。これを凌いだ渋澤が上になって2点を獲得、大黒も上を取り返したが、さらにスイープを決めた渋澤がポイントで勝利している。
一方、芝本の初戦は、ジャン・ジュンヒョク(Dominant)との対戦に。序盤にスイープを許すも、スパイダーガードから立ち上がり、相手の動きに合わせてバックへ回るなど攻勢に転じる芝本。終盤もクローズドガードから攻め続け、ポイント2-2、アドバンテージ2-0で勝利した。
そんな芝本の決勝は、8月のJBJJF全日本で一本勝ちしている渋澤との対戦となった。
ダブルガードから上を取り、アドバンテージを重ねる渋澤に対し、芝本はガードを変化させながら機をうかがう。そして、素早く三角絞めをセットすると、そのまま上を取って2点を獲得。渋澤はワンスイープで逆転できるシチュエーションから果敢に攻めるも、最後は芝本がポイントを守り、貫録の試合運びで優勝を決めた。

また、同フェザー級では、杉尾帆稀(グレイシーバッハ)が初戦を一本勝ちするも、2回戦で第1シードのジョナサン・サントス(Nova Uniao)にアドバンテージ差で惜敗。サントスは、パク・ジファン(Wire Jiu-Jitsu)と大柳敬人(STARTA)の勝者と対戦する組み合わせだったが、両者とも現れず、決勝に駒を進めた。
反対ブロックの鈴木は、ジュオ・ウェイ・リム(マルセリーノ・フレイタスBJJ)との初戦で鮮やかな切り返しを見せた。ラッソーからウェイターで鈴木を崩しにかかったリムは、下からフットロックへ。リムは体を反らせてフィニッシュを狙いにいったが、体勢を入れ替えた鈴木が、電光石火でトゥホールドを取り返して一本勝ち。
準決勝では、ラファエル・ロドリゲス(SJJA)と対戦。相手のラペラガードを解除すると、巧みな体捌きでパスを決め、ニーオンベリー、マウントにつなぐ。最後は腕十字で仕留め、鈴木は2試合連続の一本勝ちで決勝に駒を進めた。
サントスとの決勝戦は、ダブルガードからスタート。上を取ったサントスに対し、鈴木はスイープを仕掛けてアドバンテージを取り返す。その後、サントスが強力なダブルアンダーでアドバンテージを加えるが、鈴木はスイープを決めて2点を獲得した。
終盤は、インバーテッドガードを駆使して攻めるサントスを抑え、試合終了。序盤2試合の決定力に加え、決勝では接戦をものにする強さを示した鈴木。芝本とともに、メルボルンの舞台でトライフォースに金メダルをもたらした。
なお、大会後に反映されたIBJJFのAthlete Resultsでは、芝本のポイントが94.0pts。鈴木は92.0ptsとなっており、WORLD出場資格となる95.0ptsまであとわずか。両者は、12月のIBJJF「ジャパニーズナショナル」にも名を連ねており、その戦いに注目が集まりそうだ。