
高橋“SUBMISSION”雄己が、英国のマットで新たなベルトを手にした。
10月3日(日本時間4日)、英国サウス・ヨークシャー州のドンカスタードームで開催された「Polaris 39」。バンタム級王座決定戦に臨んだ高橋は、スコットランドのシェイ・モンタギューを判定で下し、王座を獲得した。
モンタギューは、2025年のIBJJF WORLD No-Giで黒帯ルースター級を制し、UFC BJJにも出場する実力者。その相手に、高橋は序盤から積極的に仕掛けていった。

1ラウンド、高橋は滑り込むように座ってボトムを選択。互いに座った姿勢や片膝立ちから間合いを探った後、高橋がパスを狙う。対するモンタギューは、インバーテッドの動きから腕や足にアプローチ。潜り込みと回転を交え、高橋の攻めに応じた。
残り45秒でいったんスタンドに戻るが、両者は再び座って組み手を争う。高橋はそこから膝を差し込み、パスを試みる。積極的に攻めた高橋が、最初のラウンドでジャッジの支持を得ることに成功した。
2ラウンドは、さらに攻防の速度が上がる。組み手の隙を突いて飛び込む高橋に対し、モンタギューは崩しからベリンボロのように回転し、懐へと潜り込む。
一方が仕掛ければ、もう一方が素早く対応する。互いに深追いを避けながら相手の攻めを封じ合う展開となったが、このラウンドも高橋が取った。
後のないモンタギューは、最終ラウンドで反撃に出る。

独特のオープンガードから高橋の懐へ入り、トップとボトムを行き来しながら攻撃の糸口を探るモンタギュー。高橋が一瞬背を向けると、その機を逃さず追いかけた。
残り2分、背後に回ったモンタギューは、高橋の前転に合わせてクラブライドからバックを狙う。四の字で胴を固めると、チョークへと移行した。
しかし、ここで高橋が見せたのが、ONEのジオゴ・ヘイス戦でも披露したバックのディフェンス&エスケープだ。モンタギューのアタックに対処し、フィニッシュを許さず試合終了。序盤の2ラウンドを押さえた高橋が、判定勝利を収めると、場内からYUKIコールが送られた。

これで高橋は、EBIとPolarisの両王座を持つ二冠王に。最初の戴冠は2025年、米国で行われた「Eddie Bravo Invitational 24: The Bantamweights」での優勝だ。そこで手にしたバンタム級(61.2kg)の世界王座に続き、今度は英国でベルトを獲得。米英の主要プロ大会で結果を残し、国際舞台での存在感を一段と高めた。