
8月15日(土)、16日(日)、東京・錦糸町のひがしんアリーナでは、ASJJF主催「キン肉マン杯2026」が開催された。
試合が成立しなかった参加者の調整などを経て、ギ&ノーギ、アダルトからキッズまでを含めた最終的な延べ参加者数は1588名。大会名にふさわしいビッグコンペティションとなった。
会場には、今大会のために描き下ろされた道着姿のキン肉マンが大きくあしらわれたポディウムをはじめ、キン肉マンと一緒に撮影できるフォトブースなどを設置。さらに参加者全員に大会記念Tシャツが配布されるなど、通常の柔術大会とはひと味違う華やかな舞台が作り上げられていた。
多くの選手、関係者で会場が熱気に包まれるなか、大会初日の注目を集めた一人は、女子マスター36紫帯ライトフェザー級に出場した浜﨑朱加だろう。

初戦で対戦予定だった桐生祐子がケガのため欠場となり、阿部真奈美(あきぴ)との決勝に臨んだ浜﨑。試合は、阿部が飛びつきクローズドガードで引き込む展開からスタートするも、浜﨑は冷静に対応。パスからノースサウスポジションへ移行するや、そこからキムラをセットし、圧巻の一本勝ちで優勝を決めた。

一方、敗れた阿部も一回戦では腕十字による見事な一本勝ち。紫帯の舞台でもその実力を発揮し、MMAの世界で頂点を極めた浜﨑と決勝で対戦したことは、十分に評価されるべき結果だろう。
ゆでたまご・嶋田隆司先生も一競技者として表彰台へ
そして「キン肉マン杯」という大会を象徴する存在が、作者・ゆでたまごの嶋田隆司先生だ。
今大会では、大会を支える立場だけでなく、一人の柔術家として青帯マスター61フェザー級の7人トーナメントに出場した。

初戦ではバックコントロールからチョークを狙うなど積極的な攻防を披露し、8-0で勝利。「キン肉マン杯」の作者自身がマット上で勝利を挙げるという、この大会ならではの光景に場内は大いに沸いた。

続く準決勝ではポイントで惜しくも敗れたものの、特別扱いのない通常のトーナメントを勝ち上がり、見事に3位入賞。大会に名前を冠する作品の作者でありながら、一競技者として真剣勝負に挑む姿もまた、「キン肉マン杯」を象徴するシーンのひとつとなった。

そして忘れてはならないのが、この大会の実現を支えた作者のお二人(ゆでたまご)の存在だろう。
「キン肉マン」の権利使用については、正式な契約のもとで大会が運営されている一方、嶋田先生、そして作画を担当する中井義則先生は、大会の趣旨に賛同し無償で協力しているという。
作品と柔術という異なるカルチャーが交わり、1500人を超える選手が参加する大きな祭典へと発展した今回の「キン肉マン杯」。その背景には、柔術を愛する嶋田先生や、ご子息が柔術黒帯を保持する中井先生の理解と力添えがあることも記しておきたい。
各カテゴリーでも実力者が優勝
初日は、その他のカテゴリーでも、実力者たちが結果を残している。
マスター36黒帯では、クレイトン・マノエル(Impacto BJJ)がダブルゴールドを達成。
また、マスター41黒帯ヘビー級ではランジェル・ロドリゲス(RRT)、マスター46黒帯ミディアムヘビー級では高本裕和(高本道場)、そしてマスター56黒帯ライトフェザー級では、嶋田先生の師でもある井賀孝(トライフォース高尾)が、それぞれワンマッチを制して優勝を飾った。
大会初日から数多くの熱戦と、この大会でしか見ることのできない光景が生まれる一日となった。
