
現地時間5月28日~31日にかけて、アメリカ・カリフォルニア州のLBSファイナンシャル・クレジット・ユニオン・ピラミッドで開催された、IBJJF「2026 WORLD」。大会3日目に3試合を勝ち抜き、最終日の準決勝へ進出した嶋田裕太(アリアンシ)。
色帯時代から幾度となくピラミッドのマットに立ち続けてきた嶋田だが、黒帯での準決勝進出はこれが初めてだった。
すでに30代を迎え、柔術家として円熟期に差しかかっている嶋田。その豊富な経験値こそが、今大会での快進撃を支えた大きな要因だったことは間違いないだろう。
そして迎えた最終日の準決勝。対戦相手は2023年ムンジアル王者のサムエル・ナガイ(チェックマット)だ。
サムエルは日系ブラジリアンで、兄のジャクソン・ナガイも世界王者という“世界王者兄弟”として知られる存在。
兄弟ともに日本で柔術を始め、その後ブラジルへの帰国を経てアメリカへ渡り、現在は世界屈指の強豪アカデミーであるチェックマットに所属している。
日本人の嶋田と、日本で柔術を始めた日系ブラジリアンのサムエル。日本にルーツを持つ両者による準決勝は、サムエルのガードプルで幕を開けた。
飛びつくように引き込んだサムエルはスイープで先制。その後も積極的に攻め続け、試合の主導権を握る。
嶋田はその動きに素早く反応し、相手の攻撃に対応。12ポイントを許しながらも粘り強く防戦し、反撃の機会をうかがった。
しかし、返したポイントはスイープによる2点のみ。最後は腕十字を極められ、無念のタップアウトとなった。
最終的に嶋田は3位入賞という結果に終わったものの、これは自身初となるムンジアル黒帯でのメダル獲得であり、長いキャリアの中でも最高到達点といえる成果だった。
今大会を終えて日本へ帰国し、新たな道を模索していく嶋田の今後の動向にも引き続き注目したい。

自身初の準決勝戦進出の嶋田の相手はサムエル・ナガイ。嶋田と同様にアクティブな柔術家だ。

サムエルの猛攻をしのぎつつ反撃のチャンスをうかがっていたが、最後は腕十字で一本負けを喫した。

自身のキャリアの総決算ともいえる一戦を終えた嶋田はマットを降りる際に深々と一礼をして去っていった。