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矢地祐介、柔術初挑戦で準優勝も「超悔しい」。MMAファイターが見つけた“技術を学ぶ楽しさ”

RIZINなどで活躍中のMMAファイター・矢地祐介(ARTA)が、7月10日(金)千葉ポートアリーナで開催されたIBJJF「アジア選手権」(3日目)に出場し、マスター1茶帯ミドル級で準優勝を果たした。

柔術の試合は「大人になってから出るのは初めて」という矢地の銀メダル獲得はお見事だが、本人は「準優勝なんて嬉しくない」と悔しさを隠さない。

MMAでは培えない技術を求めて柔術に本格的に取り組み始めたという矢地は、試合を通じて新たな課題と手応えを得た。

決勝で敗れた強豪との一戦を振り返るとともに、柔術への思いや今後の目標を語った。

──準優勝おめでとうございます。今の気持ちをお願いします。

矢地:いや、準優勝なんて嬉しくないです。本当に超悔しいですね。ミスをしたとかじゃなくて、完全に相手のほうが強かった。だから『しょうがないな』という気持ちです。また練習を頑張ります。

──柔術の試合は久しぶりだったそうですね。

矢地:10代の頃に出たことはあるんですけど、大人になってから出るのは初めてです。

──今回出場しようと思ったきっかけはなんでしたか?

矢地:MMAの練習の中で最近柔術も本格的にやり始めたんです。僕はこれまでフィジカルや力で何とかしてきた部分もあったんですけど、柔術は一つひとつ手順を踏んでパスしないと、道着があるぶん簡単には通用しない。そういう技術を理論的に学べると思って始めました。やり始めたら『自分はどれくらいできるんだろう』という気持ちが出てきて、試合にも出場しました。

──1回戦では相手の道着を巧みに使ってパスガードしていたのが印象的でした。道着ならではのテクニックはどのように練習しているのでしょうか?

矢地:そこは完全にMMAとは切り離しています。本当に柔術として練習していますね。柔術のパスガードやガードリテンションなどをしっかり勉強しています。

──準決勝ではスイープされたあと、下から三角絞めで一本勝ちを収めました。ガードからの攻撃も見せていましたが、そのあたりは得意な形なんですか?

矢地:意外と下からの三角絞めはノーギでもMMAでも得意なんです。その延長で、道着でもよく使っています。

──決勝はカザフスタンの選手との対戦でした。戦ってみていかがでしたか?

矢地:シンプルに強かったです。テクニックもあるし、力もある。僕は力で負けることはあまりないんですけど、自分と同じくらいのフィジカルがあって、なおかつ技術でも上回られました。本当に完敗でした。

──今後、柔術での目標はありますか?

矢地:年に1回くらいはMMAの試合の合間を見つけて出場したいですね。そして次は優勝したい。本当に悔しいので(苦笑)。

──現在はどのようなペースで柔術を練習しているのでしょうか?

矢地:普段は週に1~2回、一般クラスで技術を学んでスパーリングをしています。ただ、MMAの試合が近くなると週1回くらいになってしまいます。今はMMAの試合がしばらくなくて、向こう1~2か月は時間があるので、その間は柔術にも力を入れて練習しています。

──今後の柔術での活躍も楽しみにしています。

矢地:応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

試合前はやや緊張の面持ちだった矢地。周囲にはメディアも集まり、注目度の高さがうかがえた。

1回戦はしっかりとギを握って相手を動けなくしてからパスガードを2回成功させて6-0の勝利だった。

準決勝は相手のディープハーフからのスイープで返されるも、そこから三角絞めを極めて一本勝ち。

決勝戦は試合開始直後に巴投げで宙を舞い、そこからは防戦一方で最後は送り襟絞めでタップ。だが2回勝利しての準優勝は見事な結果だ。

ちなみに優勝したカザフスタントップチームのアマンベイ・ウーテゲンは柔術歴5年の33歳。今大会が茶帯デビュー戦で、柔術とレスリングをやっているという。なおオープンクラスでも3位入賞を果たしている。