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グラント・ボグダノフ「8度目の黒帯ゴールドは“仕事”をやり切っただけ。SJJIFワールドでは汗をかくと思います」

JBJJF全日本で黒帯Wゴールドを達成したグラント・ボグダノフ(Life Jiu Jitsu Academy)。

今回の出場には「黒帯で8度目の金メダル」という自身の記録を更新する明確な目的があった。

自身より小さいけど頑張って練習してくれているという恵まれた練習仲間との日常的なハードトレーニングを経て、階級別・無差別級ともに一本勝ちで優勝。

大会を「仕事」と表現する一方、2週間後に迫ったSJJIFワールドでは「強い人、大きい強い人とはたくさんやる」と、さらなる戦いを見据えている。

──Wゴールド、おめでとうございます。まずは今の率直な感想をお願いします。

グラント:ありがとうございます。僕がこの大会に出る理由は、自分の中での記録を達成するためでした。今回で8度目の黒帯でのゴールドメダルです。特に「この人とやりたい」「この人を倒したい」というよりも、もう結果だけですね。それができて嬉しいですけど、汗もかかなかったので、そこまですごい達成感とか嬉しさはないです。まあ、「記録を達成した」という感じです。

──階級別決勝では、練習仲間でもある田中大成選手との対戦になりました。やりにくい部分もあったのではないでしょうか?

グラント:特に話したわけではないですが、練習で「僕もスーパーヘビーに入ったよ」と言って、そのまま普通に一緒に練習を続けていました。当日に当たりことになってシェアをする、僕たちの中では、そういう選択肢はなかったです。そもそも一緒のチームになったことも一度もないですし、カルペディエム自由が丘とライフ柔術アカデミーなので。でも、大成は僕のすごくいい練習仲間です。大成とたくさんハードな練習ができるので、今回いい身体を作れました。

──無差別級決勝では道中選手との試合で、最後はマザーズミルクで一本を取りました。試合を振り返ってください。

グラント:レベル差がありました。僕が日本で気になっている選手は、無差別に出ていない選手もいますし、今回の全日本に出ていない選手もいます。ちょっと差がありすぎましたね。なんだったっけ……引き込まれたんでしたっけ? なんか忘れたけど、トップになって、クロスグリップパスからすぐにマウントを取りました。最初はマザーズミルクにいこうとしたんですけど、それを警戒したので、肩固めのフェイントを見せました。それで相手が肩を下げたので、マザーズミルクをやりました。あまり抵抗していなかったですよ。技を認めていたというか。僕はここまで来たから、「ここはもうタップしよう。もう疲れているし、ハードな試合をたくさんやったから」という感じだったんじゃないですかね。彼は強い選手に勝っている、いい選手ですけど、体格と経験の差が今はまだありすぎると思います。

──大会全体を終えて、今はどんな気持ちですか?

グラント:サムエル・ナガイとやる覚悟で来ていたんですけど、(無差別を欠場した)彼の気持ちもすごく分かります。全日本にとりあえずエントリーして、当日の様子を見る。そして日本に来て、そんなにハードな試合をしたくない。何時間も試合会場にいなきゃいけないから、欠場する理由はもう散々分かりますよ。でも、森戸(新士)さんがすごく僕と練習してくれて、周りの練習仲間の中でも似ているところがあったので、すごく練習して鍛えていました。まあ、長いですよね。1日が。階級別が終わって、友達と楽しくクローズアウトして。あれぐらいの選手なら、残って頑張りたくないですよね。もう日本を楽しみたいじゃないですか。僕はそれも含めて準備はしていたんですけど、サムエルがいないというのも分かっていて。途中で見なくなったときに「ああ、いないな」と思って、そのあとはまあ、ちょっと楽ちんでした。仕事だけ、という感じです。やっぱり全部一本勝ちでした。全部、多分1回だけ5分を超えたかもしれないですね。1回だけ6分以上やったけど、あとは全部早かったです。まあ、仕事でしたね。全部一本勝ちです。

──まさに今大会をやり切った、という感じでしょうか?

グラント:やり切った。それを言っていいですよ。ただ「出し切った」という感じは一切ないです。汗もかいてない。ピンチもなかったし、多分ポイントもアドバンテージも取られてないです。ペナルティー以外は、多分アドバンテージも取られていないと思います。でも、良かったです。8度目の優勝を目指していたので、それはサムエル・ナガイが入っていたら、ちょっとどうなるか分からなかったです。まあ、彼と試合をしなくて済んで良かったですよ。彼とやりたかった気持ちは一切ないです。いなくなったときに嬉しかったです(笑)。「よっしゃ、僕の目標は今日できる」と思って。そんな感じです。

──来月にはSJJIFワールドがあります。今大会から間隔が短いですが、コンディションは問題ないですか?

グラント:怪我も何もないので、コンディションは大丈夫です。正直、2週間後のSJJIFワールドでは、ちょっと汗をかくと思います。強い人、大きくて強い人とはたくさんやると思っています。全日本から間隔が空かないので、多分ダブルゴールドして「めっちゃ強い」とみんな思うかもしれないですけど、ちょっと内容をちゃんと見ていない人もいると思うんですよ。だからこそ、SJJIFワールドでは全部勝ちたいです。しっかり内容とか出ている選手を見れば分かると思いますけど、多分今回の全日本は、今回のSJJIFワールドに比べてレベルが1個か2個ぐらい下の段階ですよね。

──SJJIFワールドは一昨年、昨年と優勝していて、今回3連覇がかかっています。

グラント:そうですね。2回優勝しているから、もう1回優勝したいです。ただ、SJJIFワールドに関しては、全日本のように「たくさん優勝したい」という気持ちはないです。僕の中では、SJJIFワールドは1回取ったらいい。でも、せっかくの日本開催だから毎年出ています。ノーギの無差別級のベルトも取っているので、いい経験、いい試合経験になります。プラスアルファでもう1回優勝したら嬉しいですけど。「SJJIFワールドを3回優勝した」ということを、すごい売りにしたいとか、自慢したいという気持ちはないです。この全日本でたくさん優勝したことのほうが、僕の中ではすごい達成感があります。

──では次の大会も頑張ってください。

グラント:ありがとうございます。僕の練習仲間には本当に感謝しています。みんなは僕より小さいけど、僕と頑張って練習してくれて、いろいろ技術交換もできます。本当に練習仲間に感謝しています。名前はたくさんありますけど、(山中)健也、伊藤(義隆)くん、(田中)大成、それ以上にたくさんいます。練習仲間のおかげで頑張れています。

スーパーヘビー決勝戦は練習仲間でもある田中大成(CARPE DIEM JIYUGAOKA)との対戦で絞めで一本勝ちで優勝。

オープンクラス準決勝で再び田中大成をヒザ十字で極めて決勝進出し、そこで道中健人(ねわざワールド)をマザーズミルクで極めて優勝、Wゴールドを獲得している。

スーパーヘビー&オープンクラスの5試合すべてを極めてのWゴールドはまさに圧勝といっていい試合内容で「汗をかかなった」とのこと。来月のSJJIFワールドでの試合ぶりに期待したい。