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橋本欽也とは何者なのか?「好きなことをして食べていく」──柔術ライター52歳の現在地

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ブラジリアン柔術を軸に、ライター、カメラマン、動画制作者、インストラクターとして生計を立てる橋本欽也。

YouTube、ウェブメディア、雑誌、大会現場──その活動は多岐にわたるが、「結局、何をしている人なのか」は意外と知られていない。

本対談では、橋本の原点から現在、そして「柔術で生きていく」というテーマについて、率直な言葉で語り尽くしたインタビュー動画を要約して紹介する。

相良洋一(以下・相良):「橋本欽也とは何者だ?」、 そして今日のテーマは「好きなことをして食べていく」です。よろしくお願いします。

橋本欽也(以下・橋本)はい、橋本欽也です。

濱田しいな(以下・濱田):濱田しいなです。よろしくお願いします。

相良:前回、フリーダムヒルマガジンの紹介で橋本さんに出ていただいた後、「そもそも橋本さんって何やってる人?」って聞かれることが結構多くて。

橋本:今さらそれ聞く?(笑)YouTubeもやってるし、SNSもやってるし。

濱田:でも確かに、ちゃんと説明される機会って少ないかもしれないですね。

相良:改めてですが、橋本さんの仕事って何ですか?

橋本:一言で言うと「柔術を軸にしたフリーランス」。毎日更新しているのがブラジルブログ。それとは別に「Jiu Jitsu NERD」の公式サイト、YouTube、SNSを運営してます。

濱田:全部ご自身で?

橋本:撮影・編集・執筆、全部。大会があればオフィシャルカメラマンとして写真を撮って、レポートを書いて、動画も切り出してアップする。

相良:雑誌もやってますよね?

橋本:ASJJFの機関誌『Jiu Jitsu TODAY』は、レギュラーページ以外の部分、40ページぐらいを全部1人で書いてます。インタビューもレポートも全部。

相良:YouTubeの収益だけで食べてるわけじゃない?

橋本:全然。YouTubeは最近ショートが伸びてきたけど、月1万~1万5千円くらい。メインはブラジルブログの原稿料とスポンサー。

濱田:それで生活できてるのがすごいです。

橋本:皆さんに支えられてますね。昔は全然食えなくて、お酒の倉庫で夜勤したり、タコス屋でバイトしたりしてました。

相良:そもそも柔術以前は?

橋本:プロレスオタク。プロレスラーになりたかったから、メキシコ行こうとしてスペイン語勉強してた。

濱田:だからスペイン語できるんですね。

橋本:そう。柔術を始めたのは1999年。最初は選手として出て、その後は写真と文章を書く側に回った。オレは大会の結果の積み重ねが歴史になると思ってる。今年の世界王者、去年の王者、その前──プロレスで言うNWA世界王者の系譜みたいなもの。

相良:でも今は、そこに興味がない人も多い。

橋本:それも分かった。やる側にとっては「今、強いかどうか」が全てなんだよね。

相良:若い人が柔術で食べていくには?

橋本:一番早いのはインストラクター。最初は週1コマ、1コマいくら。それを増やしていくのがいいんじゃないかな。

濱田:いまは指導者不足ですよね。

橋本:めちゃくちゃ不足してる。箱(道場)は作れるけど、教えれる人がいないからね。

濱田:若い世代を増やすにはどうしたらいいですか?

橋本:まだ柔術は「選択肢のテーブル」に乗ってないよね。ピアノ、ダンス、英会話、空手の横に柔術がないですよね。

濱田:私は護身目的から入ったので、初心者向け・女性向けの発信をしていきたいです。

橋本:それはすごく大事。ゼロイチのゼロからイチへの入口を作ること。

相良:欽也さん、いま52歳ですよね。

橋本:来年53歳。もう終活だよ。終わる方の活動。

濱田:早くないですか?

橋本:もう体もキツいしね。だからやり残しがないようにしたい。

相良:やりたいことは?

橋本:トリプレマニア(メキシコのプロレス団体「AAA」のアニバーサリーイベント)を現地で見ること。WWEのレッスルマニア、CMLLのアニベルサリオはもう見たから。まあ、でも好きなことを仕事にするのは、華やかでも楽でもないですよ。

相良:でも続いてますよね。

橋本:続けたから、今があるだけです。才能じゃなくて、積み重ねですよ。