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「アジアで勝つために必要なのは“真面目さ”と“アドリブ力”」JJFJ代表・渡辺孝真氏が語る『アジア競技大会 日本代表選考会』の舞台裏と日本柔術の現状

2026年9月に開催される2026年アジア競技大会。

今大会では柔術競技が実施され、日本代表を決める『アジア競技大会 柔術日本代表選考会』が、6月26日(金)に東京・世田谷のアクシス柔術アカデミーにて開催された。

その選考会終了後、JJFJ代表の渡辺孝真氏に、大会開催までの経緯、日本代表への期待、そしてアジアで戦う日本柔術の強みについて話を聞いた。

――今回、初めてとなる『アジア競技大会 柔術日本代表選考会』を開催することになりました。現状についてどのように感じていますか?

渡辺:まず前提として、すべての選手を派遣できるわけではなく、どの階級を派遣できるのかという部分が、今月になってようやく決まりました。さらに細かい階級については本当に数週間前に決定した状況で、そこから予選会を開催しなければいけなかったので、かなり大変なスケジュールでした。その中で無事に大会を終えることができて、まずはよかったと思っています。

――かなりタイトなスケジュールの中で選手たちも戦いました。代表となった選手たちにはどんな結果を期待していますか

渡辺:競技レベルで言えば、日本はこれまでアジア大会に出場してきませんでしたが、アジアには本当にトップレベルの選手がたくさんいます。特に10年前のアジアのレベルと、今のアジアのレベルはまったく違います。中東、韓国、モンゴルなどにも非常に実力のある選手がいて、本当に簡単な戦いは一つもありません。一試合一試合が勝負になると思うので、日本代表にはぜひ頑張ってもらいたいです。

――アジア各国に強豪がいる中で、日本ならではの強みはどこにあると考えていますか?

渡辺:日本人の真面目な性格は、強みでもあり、時には課題にもなります。例えばブラジルは、サッカーでもそうですが、非常にアドリブに強い国ですよね。柔術は基本がしっかりできていなければいけない競技ですが、それと同時に試合の中で起こるさまざまな状況に瞬時に対応する力も必要になります。そのバランスがとても大事なんです。日本人はどちらかというと真面目で、型にはめて考えることが得意だと思います。ただ柔術という競技は、その場で一瞬の判断を繰り返さなければいけないスポーツです。だからこそ、その真面目さだけではなく、アドリブにも対応できる力を身につける必要があります。それには時間がかかりますが、今の日本の柔術選手たちは、その部分もかなりできるようになってきていると感じています。

今回初開催となった『アジア競技大会 柔術日本代表選考会』は、限られた時間の中で準備された異例の大会となった。

アジア各国の競技レベルが年々上昇する中、日本代表が世界に近い舞台でどこまで戦えるのか。渡辺孝真氏が語ったように、日本の持つ“真面目さ”という武器に加え、変化へ対応する柔軟性をどう磨いていくかが鍵になる。

9月の2026年アジア競技大会での日本代表の戦いに注目したい。

第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
日程:9月19日~10月4日
※柔術は10月1日~3日に愛知県武道館で開催