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柔術は、もっとシンプルでいい。第3回「柔術のポジションの中にあるもの」 文=戸倉巌

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皆さん、こんにちは。

柔術愛好家の戸倉です。

連休のど真ん中に

道場にたくさん仲間がいると

ニヤけています。

第2回で紹介した、

ベース

コネクション

ウェイトディストリビューション

今回は、

よく知っているポジションの中で、

それらがどう関係してくるのかを

書いてみようと思います。

サイドやマウント、

クローズドガード……といった、

基本的な形の中での話です。

たとえば、サイドポジション。

以前は、

「しっかり抑え込まなきゃ」

と思っていました。

逃げられないように、

しかるべき場所をつかんだりして、

力で頑張ってコントロールする。

でも、それだと長く続きません。

自分も疲れちゃうし、

ちょっとしたきっかけで

逃げられてしまうことがあります。

そこで、まずベースを確認してみる。

自分が崩れていないかどうか。

それだけのことですが、

これが保たれていると

安定していられるようになります。

そのうえで、

コネクションを意識できると、

相手の動きがそのまま伝わってきます。

「あ、動こうとしてるな」

そんなことが、分かるようになる。

さらに、

ウェイトディストリビューションが

うまく効いていると、

体重が自然と相手に伝わっていきます。

力まかせで抑え込んではいないのに、

相手は動けないし、疲れていく。

そんな状態になります。

マウントでも、

同じようなことが起きます。

とても優位なポジションなのに、

不安定になってしまうことがあります。

相手の動きに対して、

無理に耐えようとすると、

逆に返されてしまう。

でも、

ベースが崩れず、

コネクションが継続していて、

ウェイトがうまく伝わっていると、

同じマウントでも、

まったく違う感触になります。

こうしてやってみると、

ポジションそのものよりも、

その中で

自分がどうなっているかの方が、

大事なのかもしれないです。

どう土台を作れているのか。

どうつながっているのか。

どう体重を使っているのか。

見た目は同じでも、中身が違う。

そんな感じです。

まだまだ、うまくできたり、

できなかったりの繰り返しです。

でも、

「あ、今ちょっとよかったかも」

と思える瞬間が、

少しずつ増えてきました。

次回は、

こうした感覚を

どうやって身につけていくのか、

練習の中で意識していることを

書いてみようと思います。

書き手:戸倉 巌/1969年東京都出身。2009年5月、橋本欽也氏に誘われ、SMACK MMA STUDIO@MUSE(現MUSE柔術アカデミー)で柔術を始める。2010年9月、TRI-FORCE青山(現CARPE DIEM青山)に入会。2020年12月、石川祐樹氏より黒帯授与。2023年8月より石井拓氏に師事。2025年6月よりラテンス柔術のインストラクターとして時々活動。159㎝、60㎏。CARPE DIEM青山会員。

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