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揺らぐ一強、どうなる黒帯ライトフェザー級。日本勢3人が激戦区に挑む

現地時間5月28日から31日にかけて、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチのLBSファイナンシャル・クレジット・ユニオン・ピラミッド(旧ウォルター・ピラミッド)では、IBJJF主催「2026 WORLD」が開催中だ。

今年も日本から多くの選手たちが世界の頂点を目指して参戦する、ブラジリアン柔術界最高峰の世界大会、“ムンジアル”。黒帯ルースター級と並び、大きな注目を集めるのが、26人がエントリーしたアダルト黒帯ライトフェザー級だろう。

この階級には、日本から石黒翔也(ARTA三田)、岡泉海(ARTA三田)、グスタボ・オガワ(AOJ)が出場する。

現在、ライトフェザー級戦線は、大きな変化の渦中にある。その理由は、絶対王者として君臨してきたジエゴ・パト(AOJ)が、先のブラジレイロ決勝でヘリソン・ガブリエル(アリアンシ)に敗れたことにある。

石黒は、そのブラジレイロでヘリソンに敗れたものの、通算対戦成績では2勝1敗と勝ち越している。さらに今大会第4シードのクレベル・ソウザに対しても、パン選手権で勝利済みだ。

“パト1強”の構図が揺らぎ始めた今、石黒にとっても優勝を狙える絶好のタイミングと言えるかもしれない。

その石黒は、同カテゴリーの第3シードとして出場。初戦はマテウス・ヘンリケとフランク・セスペデスの勝者との対戦となり、そこを突破すれば、同じ日本勢のグスタボとの対戦が濃厚となる。

そのグスタボは第5シード。パン選手権、ブラジレイロと立て続けにヘリソンに敗れているだけに、今大会へ懸ける思いは強いはずだが、その雪辱戦へ辿り着く前に、準々決勝で石黒という壁が立ちはだかる可能性がある。

一方、反対ブロックに入った岡泉は、3月のパン選手権でアンドリュー・カルドーゾ、さらにブラジレイロではマテウス・オンダを下すなど、世界トップの黒帯勢に食い込むための実績を着実に積み上げている。結果として敗れたものの、これまで2度経験したパトとの対戦もまた、岡泉にさらなる自信と成長をもたらしているはずだ。

その初戦の相手は、21歳の新鋭ヴィニシウス・イナシオ。黒帯昇格直後にIBJJFノーギ・パン選手権を制するなど、現在勢いに乗る若手の一人である。所属表記はArt of Jiu-Jitsuだが、もともとはATOSで活動し、アンドレ・ガウヴァオンの黒帯として知られている。

さらに勝ち上がれば、2回戦ではケビン・カラスコとの対戦が予想される。ケビンは、ギとノーギの両方で高い実績を誇り、昨年のUFC BJJではマイキー・ムスメシのタイトルへ挑戦したことでも話題を集めた実力者だ。

強豪との連戦を突破した先に待つのは、3度目となるパト戦か。まだシーズン前半ではあるものの、岡泉にとって2026年を占う大一番とも言える戦いになる。

Photo by IBJJF