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「10年前の自分が見てワクワクする試合を」――ミレーナ・サクモトが挑むムンジアル

幼い頃から柔術に打ち込み、世界のトップ戦線で活躍を続けるミレーナ・サクモト。数々の国際大会で結果を残しながらも、その歩みは決して順風満帆なものではなかった。

一度は柔術を辞めようと考えた苦しい時期を乗り越え、今年も世界最高峰の舞台・ムンジアルへ挑む。柔術との出会いから世界への憧れ、そして大会への想いを聞いた。

(聞き手・文 = 濱田しいな)

――柔術を始めたきっかけを教えてください。

ミレーナ:もともと空手をやっていました。

先生や練習仲間がみんな柔術をやっていて、「一緒にやってみない?」と誘われたのがきっかけです。

最初は本当に何となく始めました。
まさかここまで続けることになるとは思っていなかったですね(笑)。

――柔術の魅力はどんなところにありますか?

ミレーナ:体格が小さい人でも大きい人に勝てるところです。
力だけではなく技術や戦略で勝負できる。
自分より大きな相手をコントロールできた時は、柔術ならではの面白さを感じます。

――競技人生で最も苦しかった時期はありますか?

ミレーナ:2021年に黒帯になった時です。
そのタイミングで環境も大きく変わって、これまで感じたことのないプレッシャーがありました。

結果を求められる立場になったこともあり、柔術を辞めようと思った時期もありました。

でも、その時に周りの人たちが支えてくれました。
おかげで気持ちを立て直すことができて、また純粋に柔術を楽しめるようになりました。
今振り返ると、とても大きな経験だったと思います。

――ムンジアルへの憧れはいつ頃からありましたか?

ミレーナ:2017年にジュブナイルでムンジアルへ出場した時です。
当時は黒帯選手と同じ日に試合が行われていました。

ウォーミングアップエリアで世界的に有名な選手たちがすぐ隣にいて、その姿を見てすごく刺激を受けました。「いつか自分も黒帯になって、この舞台で戦いたい」
そう思ったのを今でも覚えています。

――今年のムンジアル出場を意識したのはいつ頃ですか?

ミレーナ:出場が確実になったのは去年のパンパシフィックでランキングポイントを獲得した時です。

ただ、ムンジアル自体はずっと目標にしていた大会なので、特別に意識し始めたという感覚はありません。
常にそこを目指して積み上げてきました。

――大会に向けて生活面で変えたことはありますか?

ミレーナ:大きく変えたことは特にありません。
ずっと前から目指していた大会なので、普段通り準備を続けてきました。

強いて言うなら、砂糖と小麦を抜いたことくらいですね。
コンディションを整えるために食事には気を付けています。

――普段はどのような練習をされていますか?

ミレーナ:普段は打ち込みを行って、その動きをスパーリングに落とし込むようにしています。

試合前になるとシチュエーションスパーや10分スパーを行うことが多いです。
実戦を想定した内容を増やしながら調整しています。

――試合で意識していることを教えてください。

ミレーナ:相手の研究や対策はもちろん行います。
でも一番意識しているのは、自分の形を作ることではなく、相手に形を作らせないことです。

トップレベルになると本当に少しの選択ミスが勝敗を分けます。
だからこそ冷静に判断しながら試合を進めたいと思っています。

――今年のムンジアルではどんな試合を見せたいですか?

ミレーナ:10年前の自分が見てワクワクするような試合です。
昔の私は世界のトップ選手の試合を見て憧れていました。

だから今度は、自分が誰かの憧れになれるような試合をしたいと思っています。
勝つだけではなく、見ている人の心に残るような柔術を見せたいです。

――最後に応援している皆さんへメッセージをお願いします。

ミレーナ:たくさんのサポートや応援のおかげで、ここまで来ることができました。

本当にありがとうございます。
皆さんに支えられながら積み上げてきたものを、この舞台で全て出し切りたいと思います。

そして優勝を目指して戦います。
応援よろしくお願いします。

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