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ケネディ・マシエル、ADCC初優勝「一番乗り越えなければならなかった相手は、自分自身だった」

9月12~13日、ポーランドのクラクフで開催された「ADCC 2026」で66kg級を制し、悲願の世界王者となったケネディ・マシエル。4試合を勝ち抜き、全試合で相手にポイントを許さない圧倒的な内容で頂点に立った。

父・コブリンヤとの親子でADCC制覇という歴史的快挙を成し遂げたケネディが、減量、父からのアドバイス、そしてプレッシャーを乗り越えて掴んだ金メダルについて語った。

──ケネディ・マシエル、ADCC優勝おめでとうございます。

ケネディ:ありがとうございます。本当に嬉しいです。夢が現実になりました。66kg級という大きな舞台で、父と息子が初めて優勝することができました。今は本当に、本当に嬉しいです。

──4試合を勝ち抜きました。最も手強かった相手は誰でしたか?

ケネディ:最初の選手が本当に強かったですね。地元の選手で、レッグロックを得意としていました。2試合目のファブリシオ・ホカゲも非常に強い選手でした。パトも素晴らしい相手でした。そして決勝ではコーブと戦いました。

でも、一番手強かった相手は、自分自身だったと思います。自分自身を乗り越えなければならなかった。精神的にも、肉体的にも、そしてスピリチュアルな部分でも、たくさんの迷いや不安がありました。それを乗り越えて、自分が何者なのかをみんなに示すことができました。

──66kg級での出場でしたが、今回はどれくらい減量したのでしょうか?

ケネディ:今回は4kg減量しました。72kgから食事で体重を落としていき、70kgまで持っていきました。そして前日にはサウナではなく、バス(入浴)で汗を出しました。20分を2~3ラウンド行って、そこから水分を4kg落としました。

──試合当日は、どれくらい体重を戻すことができましたか?

ケネディ:100%の状態だったと思います。素晴らしい栄養士がいて、チームが自分を支えてくれました。何をすればいいのか、何を食べるのか、何を飲むのか、何を飲んではいけないのか、一つひとつ指示してくれたんです。僕はその指示を100%守りました。その結果、すべてが本当にスムーズにいきました。

試合を見てもらえれば分かると思いますが、コンディションは非常に良かった。自分でもすごく強く感じていました。そして、相手に1ポイントも取られることなく大会を優勝することができました。1ポイントも許しませんでした。

──現在はギとノーギの両方で試合に出場していますが、どちらが好きですか?

ケネディ:すごく面白い質問ですね。よく聞かれるんです。でも結局のところ、僕は柔術が大好きなんです。ギとノーギのどちらがより好きということではありません。柔術そのものが好きなんです。僕にとって柔術は、ギもノーギも含めて柔術です。だから、どちらも大好きです。僕は柔術が大好きなんです。

──ギとノーギでは、練習にどんな違いがありますか?

ケネディ:僕のトレーニングは基本的に同じです。ギでやっていることは、ノーギでもたくさんやっています。トップを取ることもするし、テイクダウンを交換することもする。ボトムからも戦うし、ガードもやる。パスガードもします。「自分はこれしかやらない」というタイプではありません。オールラウンドな選手です。何でもできます。だから僕にとっては、少し切り替えるだけ。基本的には同じなんです。

──お父さんのコブリンヤから、大会前にどんなアドバイスをもらいましたか?

ケネディ:父から言われたのは、とてもシンプルなことでした。「息子よ、試合に入ったら一つだけ覚えておけ。俺たちは一緒に練習している。そして、お前には最高のものがある。俺たちは毎日、一緒に練習している。俺はADCCで3度優勝している。これ以上、厳しいものなんてないだろう」そう言ってくれました。父が自分のそばにいてくれることが、大きな自信になりました。

それに、父はGOATですから。父は北京、ブラジル(サンパウロ)、フィンランドで3度ADCCを制しています。だから、自分にとって父以上に厳しい相手はいないんです。改めて、父はGOATです。その言葉が大きな自信になって、リングに上がり、自分が何者なのかをもう一度みんなに示すことができました。

──偉大な選手であるお父さんを持つことは、プレッシャーになりますか?

ケネディ:以前は、そうでした。特に色帯時代の頃はそうだったと思います。でも今は、それを自分の力として利用しています。父が自分の隣にいるのを見れば、みんな「彼らは本気で来るぞ」と分かりますよね。だから、それを自分の側にあるアドバンテージとして使っています。今日、みなさんが見てくれたように、僕たちは素晴らしいチームです。父と息子として一緒に戦っています。そして今日、僕たちは歴史を作りました。正直に言えば、不可能ではありません。でも、父と息子が同じ66kg級で優勝するというのは、これから誰かが達成するのはほとんど不可能に近いと思います。父と娘という話ではなく、父と息子が同じカテゴリーで優勝する。それもADCCの中でも最も厳しい階級の一つである66kg級です。本当に、本当に難しいことだと思います。

──今回、ADCCの金メダルを獲得しました。次の目標は?

ケネディ:今は楽しみたいですね。休暇を取って、セミナーをして、そしてこの瞬間を楽しみたい。大切な人たち、家族と一緒に、この瞬間を楽しみたいです。

■66kg級 1回戦
○ ケネディ・マシエル
vs
× カミル・ウィルク
10-0
1回戦はローカルの選手と対戦し圧倒的なポイント差で勝利。

■66kg級 準々決勝
○ ケネディ・マシエル
vs
× ファブリシオ・アンドレイ
0-0 / レフェリー判定
優勝候補の一人だったアンドレイがギロチンを深く入れる場面もあったものの、マシエルが凌いで延長に持ち込み、レフェリー判定で勝利。

■66kg級 準決勝
○ ケネディ・マシエル
vs
× ジエゴ・パト
0-0/レフェリー判定
前回大会のメダリストで優勝候補筆頭で第1シードでもあったパトを延長戦の末に破り、決勝進出を決めた。

■66kg級 決勝
○ ケネディ・マシエル
vs
× ギャビン・コーブ(Gavin Corbe)
トライアングルアームバー/延長
28分41秒
反対ブロックを勝ち上がってきたギャビンはプルアウトしたジョシュ・シスネロスの代役として急遽出場が決まった選手。この試合は延長戦でトライアングルからアームバーを極め、一本勝ちでADCC初優勝を決めた。

悲願のADCC制覇を成し遂げたケネディは、親子でADCC優勝という歴史も作った。

【ENGLISH】
──Kennedy Maciel, congratulations on taking the gold at the ADCC.

Kennedy:Thank you, thank you so much. It was a dream come true. I think being the first father and son to win the big division of 66 and I’m very, very happy right now.

──So, you win the four fights. What is the toughest opponent?

Kennedy:I think the first guy was really tough, right? He was a local guy, leg locker. Second one, Fabricio Hokage, very good opponent as well. Pato too, great opponent. And the final, I fought Corbe. But I think the toughest opponent, it was myself. So, I have to overcome myself, a lot of doubts, mentally, physically, spiritually. And I came through, and I showed them what I’m made of.

──You are competing under 66 division. How much you cut the weight this tournament?

Kennedy:This tournament, I did a weight cut for 4 kilos. So, I dropped it down doing a diet from 72, and then I capped at 70 kilos. And then, day before, I did a bath, right? Two, three rounds of 20 minutes, and I cut the 4 kilos of water.

──How much recovered the competition day?

Kennedy:I think I felt I was 100% because I had a great nutritionist. I had a team behind me, and he was giving me the step-by-step what to do, what to eat, what to drink, what not to drink. So, I think I followed 100%, and then everything went really well and smooth. And you could see, you know, I was a great shape, and I felt really strong. And I got no points scored on me, I won the tournament, and no points scored on me.

──So, you competing the gi and the no-gi, the both. Which you like, the gi or no-gi?

Kennedy:It’s a very interesting question. People ask me a lot this. But in the end, I love Jiu-Jitsu. I don’t love gi or no-gi more. I love Jiu-Jitsu. So, for me, Jiu-Jitsu is gi and no-gi. So, I love both. I love Jiu-Jitsu.

──What are the differences, gi or no-gi in the training?

Kennedy:I think my training is the same, right? Everything that I do with the gi, I do a lot of no-gi as well. So, I play top, I exchange takedowns, I play bottom, I play guard, and also I do passing. So, I’m not just one person, “I just do one thing.” I’m well rounded. I can do anything. So, I think for me, it’s just switch a little bit, but it’s still the same for me.

──Your father, Cobrinha, what did he give to some advice before the tournament?

Kennedy:He told me one thing very simple. He said, “Son, whenever you go in, just remember one thing, you know, we train together, and you have the best you have the best use, you know? We train together, we train every day together. I’m the 3-time ADCC champion, you know? There’s nothing can get harder than this, you know?” So, that gave me a lot of confidence to have him on my side, and also he’s the GOAT, right? He won three times: Beijing, Brazil (Sao Paulo), and also Finland. So, there’s no opponent can get worse than my father, right? Again, he’s the GOAT, and then that gave me a lot of confidence to go there and show them, again, what I’m made of.

──He’s a one of the best competitor and your father, is that a pressure for you?

Kennedy:I think before, yes, color belt, yes. But today, I just use this as a leverage, right, to help me. Because I know when people see him next to me, they know, right, we’re gonna come in really strong. So,I use that as on my side, advantage. And like you guys see today, you know, we are a great team together, you know, father and son. And again, we made history today. I think, honestly, it’s not impossible, but it’s gonna be almost impossible for somebody. A dad and a son, not a dad and a girl, a dad and a father to win the 66 division. It’s gonna be really, but really hard, and with…

──Same category.

Kennedy:Same category, one of the toughest division, tough—of the ADCC.And again, I just printed my name, and I’m very happy, very happy right now.

──So, this time, that you got ADCC gold, what is the next goal?

Kennedy:Next goal now: enjoy, vacation, seminars, and enjoy the moment, you know? Enjoy the moment with the loved ones, family.