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柔術は、もっとシンプルでいい。第2回「柔術を支える3つの根っこ」文=戸倉巌

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皆さん、こんにちは。

柔術愛好家の戸倉です。

先日、57歳になりました。

母と祖父も同じ誕生日です。

へー

今回は、

柔術をシンプルにしていくうえで

大切にしている3つの考え方について

書いてみます。

ベース

コネクション

ウェイトディストリビューション

この3つです。

正直、最初に聞いたときは

「え? なにそれ?」

という感じでした。

技の名前でもないし、

ポジションでもない。すぐに強くなれそうな雰囲気もない。

あと、ウェイトなんとかは、

言いにくいし……

でも実際に試してみると、少しずつ印象が変わっていきました。

まずは、ベース。

簡単に言えば、土台ですね。

スタンドのときも、

上のときも、下のときも。

自分が崩れていないかどうか。

これが、地味に難しい。

たとえば、相手に引き込まれたとき、

バランスを崩してしまうことがあります。

力(りき)んでいると、

その分、自分が不安定になっている。

そんなことが、

少しずつ分かるようになりました。力で抵抗するというより、

崩れない位置にいる。

そんな感覚に近いかもしれません。

次に、コネクション。

これは、相手とのつながりです。

ただ触れているのではなく、

ちゃんとつながっている状態、

でしょうか。

これが無いと、

相手は自由に動いてしまいます。

たとえば、

「さっきまでコントロールしてたのに、

なんで?」というときは、

だいたいそれが外れています。相手の動きがそのまま伝わってくる。

そんな状態が続いている感じです。

そして、

ウェイトディストリビューション。

(言いにくい……)

ウェイト(体重)のかけ方です。

たんに体重を浴びせる、ではなくて、どこに、どうかけていくか、かなぁ。

同じ体重でも軽く感じるときと、

重く感じるときがあります。

力任せに

抑え込んでいるわけではないのに、なぜか動けない。

逆に、力を込めているのにするっと抜けられてしまう。

その違いは、

ウェイトの伝え方、かけ方に

あるように思います。

うまく伝わると、

相手は動きが制限され、

呼吸が乱れ、疲れていく。そして、そういう流れの中に、

自然とサブミッションが現れるんです。

「こうなるんだ!」って驚きました。

この3つ、それぞれ別々のことみたいですが、

実は全部つながっているんです。

ベースが崩れると、コネクションも活きてこない。

ベースとコネクションが弱いと、

ウェイトもうまく伝わらなくなる。

どうやら、

どれか1つだけ良くすればいい、という話ではなさそうです。

なので、あたりまえですが、

すぐにうまくできないんですよね。

「あれ、今の何だった?」ということの繰り返しです。

ただ、ひとつ言えるのは、この3つを意識するようになってから、柔術の見え方が変わってきました。

同じサイドポジションでも、

同じマウントポジションでも、見た目はそんなに変わっていないのに、感触が違う。

私自身、まだ途中ですが、

そんなことが増えてきました。

これまでとは違う楽しさです。

次回は、よく知っているポジションの中で、この3つがどう関係してくるのかを書いてみようと思います。

書き手:戸倉 巌/1969年東京都出身。2009年5月、橋本欽也氏に誘われ、SMACK MMA STUDIO@MUSE(現MUSE柔術アカデミー)で柔術を始める。2010年9月、TRI-FORCE青山(現CARPE DIEM青山)に入会。2020年12月、石川祐樹氏より黒帯授与。2023年8月より石井拓氏に師事。2025年6月よりラテンス柔術のインストラクターとして時々活動。159㎝、60㎏。CARPE DIEM青山会員。

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